介護の現場で

「さっき○○したばかりですよ?」

「少しお待ちくださいね」・・・って

つい言ってしまいませんか?

ちなみに私も つい言ってしまう おバカさんです。

認知症の方などは いまトイレに行っても、

数秒後には、またトイレに並んだりするんです。

みなさん、気持ちはいつも フレッシュ

「私、トイレになんか行っていませんよ?」
みたいな。

正直、スタッフとしては、

「できる限り ずっと 付き合っていたい」

と思います。

でも、その通りに繰り返していると、

1日がトイレで終わってしまいます。

他の仕事がまわらない・・・

でも、でも、ご本人はトイレに行きたいんです、

なんと言われようとも!!

だからといって

「今行ったばかりでしょ!💢」

「待っていてね」

はNGです。

だって、行きたいことを

否定しているわけですから、

そりゃあ、ご本人怒りますよね。

そして なんなら記録に

「不穏」みたいに書かれたり。

対応として、

事実をつたえることも大事です

「あなたは、もう○回もトイレいっているし、何も出ませんよ」と。

でも、「あら、そうだったのね」とは
なかなかいきません。

そんな時は どうするか、

まずは「話を聞く」

「そうでしたね」と相手の立場にたつ。

そして、ここからが、腕の見せ所なんですが・・

あくまでも持論ですが、

「やんわり 気をそらすこと」がよいのかなと。

決して、誰にでも当てはまるわけでは ありません。

ただ、まったく別なことに気をそらせたり、

連れ出したりすると、

案外、トイレのことなんてさっぱり忘れたりするものです。


  また、「帰宅願望」も、

よくみかける光景ですが、

人として、当たり前の心理だと思うんです。


それを

「○○さんは、ここに入所中でしょ!💢」と根根と言ったとしても、

理解できないし、すぐに忘れてしまうんです。

お互いがイライラして 終わりの見えない

負のループに陥ってしまうことも。
 

「  事実を伝える」、

「現実を知る」ことも大事ですが、

相手の思いを知るにつきます。

それじゃあ、具体的にどうするのか??

気持ちを 他に向けてあげられるすべも 必要。

これって、良い意味での「ごまかす」になるのかな?

「帰る前に 夕飯食べていってくださいね」

「迎えが来るまで、○○していましょう!」とか。

本人が楽になる、

落ち着ける環境にすることが 

ベストです。