認知病棟のとある日、

起床とともに、食堂に集まる
TVはついているけれど、
観ているわけではなく、
誰かに話しかけられても、トークするわけでもなく、話はほぼ一方通行
椅子に座り、ボンヤリと1日を過ごす。

そして、いつのまにか他人の存在も、
話すことも、笑うことも、食べることも、
トイレに行くことも  頭から、忘れていってしまう。

「症状進むし、筋力落ちるし!なるべく起こしておいて!」
「レクして!」

スタッフの手が足りないからなんて、言い訳にすぎないことは わかっている。

何とかしなくちゃ・・・と、やみくもに、探してみるけれど
果たしてこれでよいのか・・?

でもね、人は嫌なことを進められても やりません。
「わからない」
「できない」
「体調が悪いから」と言われてしまうと、無理にはすすめられなくなる。

「生きがい」ってなんでしょう?
生きていく上で「役割」「目標」って大切だと思います。
だけど、それがなかなかみつからない事もある、
「その人らしく」って なんだろう。
なかなか見当たらないなぁ。

そもそも「認知症」ってなんだろうか。
まずはそこからだ。