女性がたくさんいる夢を見てたぐぅぐぅ
キィッという金属音がして目を開ける。
視線の先には、白い壁にかかっている小さな絵。
「あー、夢か」と思った瞬間に
「まだ手術始まってないのー?」と思う。

キィッという金属音が隣の部屋から聞こえた。
どうやらキャスターつきの椅子を動かす音だ。
天井に視線を移そうと頭を動かすと軽いめまいがしたむっ
部屋が暗い。「ひょっとして手術終わった?」
頭がぼんやりしているなぁ、と思っていたら
絶妙のタイミングで看護師さんが入ってきた。
「大丈夫ですか?」と聞かれて意外にも
元気な声が出て「大丈夫です! 終わったんですか?」
「もう終わりましたよー」と笑顔が見える。
おなかも痛くないし、ボーっとしている以外は
手術前と何も変わらない。ただ、腰とお尻が痛い。
と思っていると「ベッドへ移動しましょう。
診察台だと硬いですよね」と言って
隣のベッドまで動かしてくれる。

あー。点滴したままだ。映像でよく見てるけどコレ苦手あせる
コワイ。管が抜けるんじゃない?と不安。
でも痛みも無く、ちょっとふらついたけど移動完了。
「どうですか?」の問いに「おなかがすきました」
なんだか急に空腹感が戻ってきたが
血圧を測ってもらっているうちにまどろむ。
看護師さんが再度入ってきて飴玉2個とジュース1本を
枕元に置いていった。また血圧測定。
それが3回ほど続いて看護師さんが「そろそろ
午後の診察時間が始まりますけど、大丈夫ですか?」
えーっ! 2時間ちかく寝てたってこと?
感覚が無い。目が覚めてから約30分くらいだろうから
確実に1時間半は麻酔で寝てたんだー。
麻酔ってすごいなぁ~。
昔読んだ『華岡青州の妻』を思い出していた。

つづく。