プンちゃんのトイレは薄赤く染まり
明らかに血尿でした・・・。
動物病院へ行かなくてはと思いましたが
避妊手術の時に病院で大暴れをした
悪夢がよみがえります
しかし、もしかしたら時間も経過しているし
きちんと診察を受けられるかもしれないと
いう、かすかな望みにかけて受診を決意しました。
待合室で大きな鳴き声のプンちゃん
名前を呼ばれ、いざ診察室へ
症状を先生にお話する前に、まずプンちゃんを
バックから出さなければなりません
バックの扉を開きましたが、なかなか出てこない
かなり怯えている様子です
バックからプンちゃんを出そうと私は手を差し伸べると
今まで聞いたことのないような鳴き声で私の手を
ひっかき、噛みつきました
痛い
反射的に引っ込めようとした私の手には爪が
食い込み・・・
やっとの思いで引っ込めた手からは・・・・
かなりの流血・・・
ボー然と立ちつくす私を横目にプンちゃんは
バックから飛び出し診察室の隅で毛を立て
かなりのご立腹の様子です
先生は落ち着いた様子で1度、診察室から
出ると・・・・
野球のグローブの2倍はあると思われる皮の
手袋をつけて再・登場
このグローブを目にするのは初めてではありません
そう・・・・
生後半年ころに避妊手術を受けた時も先生が
つけていました
また・・・お目にかかるとは・・・
そして先生は一言・・・・
診察は無理そうですね・・・。
そう言いながら慎重にプンちゃんに近づき
グローブで挟むように抱えバックに入れました。
さすが・・・・プロ
手際の良さ&手早さには圧巻です
そして先生は私の手を見て・・・・
とりあえず・・・消毒しておきましょう・・・・。と。
まさか動物病院を受診して肝心の診察を
受けられずに私が処置をしてもらうハメに
なるなんて・・・
情けないやら恥ずかしいやら・・
先生は・・・・
血尿の症状から、おそらく泌尿器系の結石だと
思います。
猫ちゃんには、めずらしい病気ではありません。
とりあえず結石に効くフードを処方しておきますね。
申し上げにくいのですが・・・・
多分、今後も診察は難しいかもしれませんね・・・。
そう言われなくても・・・・・
この状況の空気は読めてましたから・・・
うなずきながら苦笑いの私でした
お礼と共に診察室を去ろうとした時に大変なことに
気づいてしまいました
プンちゃん
あまりの恐怖&興奮から・・・・
診察室の隅に・・・・
排泄物が・・・・・・
あっ 私、思わず・・・反り返った声です
視線の先を感じた先生は・・・・
大丈夫です。
こちらで片付けますから・・・・。
何から何までホント申し訳ない気持ちで
動物病院を後にしました・・・・
私の手の傷は2週間ほど痛み、傷跡も
しばらく残りましたが・・・・
治療用フードを食べ始めたプンちゃんは
数日間で徐々に血尿は改善されていきました。
プンちゃん約20年、生きましたが・・・・
動物病院へ行ったのは・・・・
避妊手術の時と今回の2度のみ・・・・です。
それから3年程、時が経過して・・・・
大好きなプンちゃんと離れ離れに・・・
私の結婚が決まったのでした・・・・。