毎年お盆と正月は実家に帰って、地元の友達に車をだしてもらって近畿地方の神社やお寺を巡るというのが習慣になってます。
今回は北近畿の神社とお寺を巡ってきました
■元伊勢籠神社(丹後国一之宮)
近畿地方各地に伝承の残る「元伊勢」の一つです。
雄略天皇の時代に、天照大御神から「丹後国にいる豊受大御神を伊勢に連れてきてほしい」という神勅が下ります。
天皇は倭姫という人に命じて、丹後国まで豊受大御神を迎えに行くのですが、その豊受大御神がいた場所が元伊勢籠神社(正確には奥宮の眞名井原)で「外宮の元宮」だったという意味で元伊勢と呼ばれています。
ちなみに、丹後国を出発した豊受大御神は私の実家の近くに1年ほど滞在したという記録があり、小さいですが大神木神社という元伊勢があります
伊勢神宮とも縁が深いので鳥居は神明鳥居です、本殿も神明造りで伊勢神宮を意識した造りになっているのが特徴です。
天橋立の近くでもあり、時間があれば周囲をブラブラして奥宮を巡ってもよかったのですが、今回はサクサク巡ります。
写真はなぜかお土産物屋さんの前にあったマツコ・デラックスの人形。
センスがいかにも関西って感じです。
■出雲大神宮(丹波国一之宮)
「元伊勢」の次は「元出雲」です
出雲大社は明治時代まで「杵築大社」と呼ばれていたので、それまでは、出雲といえば出雲大神宮を指していたそうです。
本殿は足利尊氏の建立。
鎌倉時代から有名な神社であったようで、兼好法師の徒然草にも「出雲大神宮で立派な社殿が建った」という記述があるとのことです。
元出雲=元祖出雲大社といったニュアンスなんでしょうかね、ちなみに、社伝によると創建は1万年以上前で出雲大社よりも古く、出雲大社に祀られている大国主命は、出雲大神宮から勧請したものと伝わっているそうです。
(さすがにそれはないと思いますが、、、)
丹波国は山陰道の最初の国として交通の要衝であり、古代は日本海や出雲とのつながりも深かった場所なんでしょう、出雲と大和の国境地帯ということで、出雲の神様が祀られたのかもしれません。