すご〜く久しぶりに、映画について書きたいと思います。
Promising Young Woman(プロミシング・ヤング・ウーマン)は公開された当初から、ずっと見たいと思っていた映画です。
しかし、Theatrical Home Release(Covid-19により劇場公開できないため、ストリームで公開している映画)は高いので、値段が下がるまで待っていたんですよ。
そして、先週末やっと観ました😆
controversialな映画ですが、これが期待以上の出来で、two thumbs upでした
ややコミカルなスリラーで、脚本がすごくよくできています。
ネタバレにならない程度に、あらすじを簡単に書きますと、主人公は30歳のキャシー。
プロミシング・ヤング・ウーマン(将来有望な女性)と呼ばれていたキャシーですが、大学の医学部をドロップアウトして今はカフェで働いています。
そんな彼女には裏の顔がありました。
夜な夜なクラブに出かけては泥酔したふりをして、彼女を家に連れ込み、Take advantageしようとする男たちを「教育」するのです。
その彼女が医学部時代のクラスメートライアンに出会ったことから、物語は急展開。
彼女の本当の復讐劇の開始です。。。
狂気と紙一重のところで生きている主人公、キャシーを演ずるのはキャリー・マリガン。
憎しみ・怒りを胸に、復讐と破壊に向かって突っ走るキャシーを演じきっています。
復讐に命を賭ける彼女が、まったくブレず、男たちや過去の関係者に制裁を加えるたびにスッキリしました
反対に、彼女にこらしめられたり復讐されたりする男たちは、皆、hornyでずるくて情けない😩
(Getty Images)
そんな男たちを演じるのは、アダム・ブロディーやクリストファー・ミンツ=プラッセ、マックス・グリーンフィールドなど、ごく普通のどこにでもいそうなナイスガイばかりです。
しかし、だからこそ、女の子が泥酔している機会に乗じて狼に変身し、その後は取り繕い保身に走るという、現実にいる身勝手な男たちと重なり現実味が増しています。
そして、それが現実のレイプ問題の難しいところです。
キワどい題材ですがnudityも全くなく、女性を尊重している点も好感が持てます。
その辺はやっぱり女性監督だからでしょう。
ラストはなかなかのtwistで、予想外の結末でしたが、私はただただキャシーが愛おしいです😭
女性の怒りを真正面から描いた映画として、高く評価できると思いました。
脚本・監督はエメラルド・フェネル。
これが監督作1本目というので、これからも期待大です。
この作品、アカデミー賞の「作品賞」「監督賞」「主演女優賞」「脚本賞」など5部門にノミネートされています。
小物はカラフルでコスチュームも美しく、音楽も映画とよく合っていました。
男中心の社会に憤りや、「なんだかなあ」という思いを持っている人におすすめの映画です。
日本では公開日未定のようですが、アメリカではAmazon Primeやhuluなどで観ることができますよ。
また、今年はアカデミー史上初めて、女性監督2人が監督賞にノミネートされました。
The New York Times@nytimesFor the first time in Oscars history, more than one woman has been nominated in the best director category in a sin… https://t.co/eX09TA1f2a
2021年03月15日 12:40
もう一人は「ノマドランド」の監督、クロエ・ジャオ。
フランシス・マクドーマンドがたくましい「ハウスレス」女性を演じる、「ノマドランド」も観たい映画のひとつです😀