先月の15日、トランプは、メキシコ国境の壁建設費用を軍事予算から捻出するため、国家非常事態を宣言しました。

 

トランプは壁の建設費として57億ドルを求めたものの、議会が認めた壁予算は13億7500万ドルのみ。

 

そこで、不足分の予算獲得のため、国家非常事態を宣言したのでした。

 

これには共和党議員からも疑問視する声が上がったのですが、民主党はもちろん黙っていません。

 

国家非常事態法の規定を使って宣言を無効にするため、テキサス州の民主党議員ホアキン・カストロが国家非常事態宣言の無効可案を提出。

 

「議会がトランプの非常事態宣言を放置するなら、この大統領と将来の大統領によって(非常事態宣言は)さらに繰り返されるでしょう。

 

そして、国境の壁が現在の法律のもとで国家「緊急事態」である場合、オピオイドや銃による死は(国家非常事態とは)違うと、どうやって将来の大統領に言えるでしょうか? 

 

また気候変動は?」

 

この無効化案は、26日に下院で賛成245票、反対182票で可決されました。👏

 

共和党では13人の議員が賛成にまわっています。

 

 

(Alex Brandon/AP)

 

この後、議案は共和党多数の上院へ。

 

しかし、一部の共和党上院議員は、すでにこの決議案に賛成する意向を示しています。

 

現在賛成しているのは、メーン州のスーザン・コリンズ、アラスカ州のリサ・マルコゥスキー、ノース・カロライナ州のトム・ティリス、ケンタッキー州のランド・ポール。

 

上院は共和党53議席、民主党47議席なので、4人が賛成すれば議案は可決されますが、他にも賛成しそうな共和党議員7、8人の名前が取り沙汰されています。

 

上院院内総務のミッチ・マコネルも、「上院は国家非常事態宣言を封じるだろう」と今日コメントしました。

 

しかし、トランプは上下両院が決議案を可決した場合には、拒否権を行使すると表明しています。

 

大統領の拒否権を無効にするためには、両院で3分の2の支持を得なければならないので、拒否権が行使されたらこれを封じるのはかなり難しいかもしれません。

 

しかし、トランプの国境の壁予算、そう簡単に通りはしないでしょう。

 

議会がダメなら裁判所です。

 

トランプが国家非常事態を宣言して数日後には、カリフォルニアやニューヨーク、私の住むオレゴン州も含む16州が、トランプを集団提訴しています。

 

カリフォルニアのハヴィエル・ベセラ州司法長官は、「大統領権限の乱用を阻止する」ため大統領を提訴したと発表。

 

「議会が国民のために合法的に確保した納税者の資金を、トランプ大統領が一方的に奪うのを阻止するため大統領を訴える」と語っています。

 

国家非常事態とは、国家が危機にさらされている時に宣言されるわけですよね。

 

トランプとその取り巻きは、アメリカとメキシコの国境で移民危機が発生していると主張していますが、移民問題の専門家たちはこれに反論しています。

 

アメリカの不法移民の大半は、違法に越境する人ではなく、滞在許可の失効後も住みついている人たちだと。

 

アメリカーメキシコ間の国境が国家非常事態だなんて、チャンチャラおかしいです。

 

それに、もっと国家非常事態に近いものはあるんじゃないでしょうかね。

 

例えば、ロシアの大統領選干渉とか。😩