テキサスのサンタ・フェ・ハイスクールで銃乱射が起きてから五日がたちました。
Scott Olson (Getty Images)
今回の事件が起きたのはテキサスの東南部で、銃が生活の一部になっているような町です。
フロリダ州パークランドのハイスクールで銃乱射事件が起きた時ほど、銃規制を求める声は高まりそうにありません。
特に共和党の政治家たちは、銃規制以外のものに、高校の銃撃事件への答えを見つけようとしています。
テキサス州の知事グレッグ・アボット(共和党)は、生徒たちを銃暴力から守るための意見交換会を三回開くとし、昨日その一回目が開かれました。
そして、出て来た案は以下の通りです。
◦トレーニングを受けた職員に銃を持たせる「スクール・マーシャル・プログラム」の拡大。
◦親の責任を重くする。
◦生徒の危険度を調べるチームを増やす。
◦スクール・カウンセラーのさらなる雇用。
◦報奨も含め、生徒の問題行動を、他の生徒が報告しやすくする。
◦金属探知機を増やす。
◦精神の健康度を、早ければ小学生から調べる。
って、これって、何か大事なものが抜けてませんか?
そうです、銃撃事件の肝心要となるもの、つまり銃ですが、それを規制するという案がないのです。
いや、逆に「銃規制」以外なら、なんでもありといったほうがいいでしょう。
テキサスの副知事ダン・パトリックなどは、人工中絶、ビデオゲーム、シングルマザー、学校の出入口の多さ、宗教を学校で教えなくなったこと、など、ありとあらゆるものを、銃乱射事件の元凶と非難していますが、銃自体を批判することはせず、ジョークのネタになっています。
サンタ・フェ・ハイスクールを訪れた知事(車椅子の人)と副知事(左端)
(Jennifer Reynolds/The Galveston County Daily News via AP)
テキサスだけでなく、共和党議員のほとんどは、銃規制という言葉を、タブーであるかのように絶対に口にしません。
なので、パークランドの事件の後に、銃規制強化法案を通したフロリダの知事リック・スコット(共和党)はすごいと思うのです。
さて、今回の事件の容疑者ディミトリオス・パゴーチェスの動機は、まだわかりません。
事件の翌日には、被害者の一人の母親が、ロスアンゼルス・タイムズに「パゴーチェス容疑者をふったために、娘は撃たれた」と話してニュースになりましたが、あとでこれは信ぴょう性に欠けるという記事が出ました。
しかし、事件直後に、11年生の男子生徒が、パゴーチェス容疑者は、「フットボール部のコーチや生徒たちに、からかわれていた」と、テレビ局のインタビューで言っています。
「コーチが彼に面と向かって『臭い』と言ったと、フットボール部の友達に聞いた。
他の生徒たちは彼を見て笑った。
暴力はなかったけど、それでも、精神的ないじめだった」
と。
もし、これが本当だったら、そのコーチの責任の重さは計り知れません。
しかし、学校区は、パゴーチェス容疑者に対する「いじめはなかった」とこれを否定しています。
自殺を図るつもりだったパゴーチェス容疑者は、死に切れずに警察に拘束されたので、真実はこれから明らかになるでしょう。
とてもおとなしくて、悪い子ではなかったと言われる容疑者です。
絶対に、真相を究明してほしいです!

