昨日、司法長官のジェフ・セッションズがポートランドを訪れ、連邦職員約80人を前に演説をした。

 

Bryan M. Vance/OPB

 

内容は、主に、サンクチュアリー・シティ(聖域都市)を非難することチーン

 

サンクチュアリー・シテーについてはこちら

 

トランプが政権を握ってから、司法省は移民法を強化。

 

移民当局が各地の地元刑務所に立ち入る権利を各都市が認めることや、地方当局が不法移民を釈放する際、48時間前までに連邦政府当局に通知するよう求めた。

 

そして、これに反対する都市には、政府の補助金交付を停止。

 

しかし、サンクチュアリー・シティの一つ、シカゴはこれを違憲として訴訟を起こした。

 

そして、先週末、連邦地裁はシカゴの訴えを認めて、司法省による治安関連の補助金停止措置の差し止めを命じている。 

 

そんなわけで、またまたトランプ政権のダメージとなった。

 

だからというわけでもないだろうけど、昨日のセッションズは舌鋒鋭く、サンクチュアリー・シティをバッシング。

 

「サンクチュアリー・シティは密売人、密輸入者、ギャングの最大の味方になっている」

 

「ラテン・キングスやMS-13などの攻撃的なギャングを擁護している」

 

また、「ここ数年、ポートランド警察は、ギャング関係の事件の対応に追われている」とも。

 

しかし、セッションズの非難は的外れ。

 

ポートランドは都市の中では犯罪率が低いし、ギャングもほとんどがアフリカン・アメリカン系で、ヒスパニックのギャングは少ない。

 

演説の後は、セッションズは、オレゴンのシェリフや警察の上層部と会談。

 

しかし、トランプ政権の移民政策に反対するポートランド市長のテッド・ウィーラーは、参加しなかった。

 

 

Bryan M. Vance/OPB

 

さて、移民管理事務所近くでは、約300人がプロテスト。

 

トランプ政権が行おうとしているDACA(Deffered Action for Childhood Arrivals)の廃止に反対していた。

 

(DACAとは、子供の時に親に連れられてアメリカに不法入国し、そのまま育った若者に滞在許可を与え、一時的に強制送還の対象から除外する制度)

 

いくら、トランプ政権が脅かそうとも、ポートランドがサンクチュアリー・シティでなくなることは考えられない。