こんにちは~
最近、お菓子の戴きものが多くて、それを、喜んで食しているとなんだか頬っぺたがふかふかとして、重くなってきたような気がしますぅ~。
これは!やばい~~よ ネッ
こわいから体重計には、しばらく乗らないようにしよう・・・っと
ある、お方のブログにて、宮本輝の『朝の歓び』という本が紹介されていましたので、読んでみました。
江波良介 (主人公)
妻をなくしたばかりの45歳の男性
二人の子供がいるが妻が亡くなった後、会社を辞めてしまう・・・。
何とて特に取り柄があるようにも思えないごく普通のどこにでもいるような男性です。
(この設定がおもしろいと思い、興味が湧いて読んでみたいと思いました。)
亡妻の生命保険が入り、元愛人だった10歳年下の日出子と四年ぶりに再会を果たして、ふたりでイタリアへと旅行に出かけてしまいます。
まぁなんとも羨ましい限りでございますが・・・。
45歳の男性といえば結婚生活において一度の浮気ぐらいは経験済みではないかと思いますが・・・(平均てき)
このふたりの関係は、ごく、普通にそこらへんに転がっているような恋模様でございます。
江波良助は亡き妻を愛していました。
日出子と愛人関係にいる時も、心から妻を愛していました。
日出子とは、ちょっとしたお遊びでした。浮気!そのものです。
男の身勝手さ・・こういうところも良介は典型的な普通の男でございます。
今も、良介は妻が亡くなった哀しみや寂しさのリハビリ中でございます。
「この小説はなにがおもしろかったか」といいますと・・・
この主人公である良介をとりまく、登場してくる人々(バイ・プレイヤー)の生きざまが、とても興味ぶかく書かれていて、読む者が感動させられるのです。
このバイ・プレイヤーたちが、ただの脇役にとどまらない・・実に魅力的な活躍をします。
その、バイ・プレイヤーを大筋に説明をするならば
良介の長年の親友である内海修二郎
兄の伸介、息子の亮一、 良介がイタリアで出会った木内さつき、日出子とふたりで訪ねたパオロ・ガブリーニとその両親・・・これらの人々のそれぞれのドラマが描かれています。
とくに魅惑的だったのが
良介の親友である内海のゴルフ仲間である大垣老人(83歳)のエピソードです。
大垣老人は若い時に愛人に産ませた自分の息子(光男)と、25歳も年齢の差があるKという若い女性を挟んで三角関係になり・・・大垣老人は自分の娘ほどの女に狂い、その女の心を追い詰めて追い詰めて逃げ場のない場所へと導いたこと・・・など
私はわくわくと魅了されてしまい、引き込まれて、読まずにはいられなくなりました。
お読みでない方には、私がここに、いろいろ書いても、あまり意味がお分かりではないと思いますが・・・。独りがってでごめんなさい。
良介は妻を亡くしてまだ日が浅く、当たり前ながら、亡妻を思っていますが・・・
男の方は妻を亡くすと、すべての方といっていいくら「いい奴だった愛していた・・」などと、申されます。
亡くなってから大きかった存在感や良いところに気が付くのかもしれませんね。
ひどい方は立ち直れない方もいらっしゃいますよ。
しかし、女性が夫を亡くした場合は、少し・・違いますよ。
男も女も40代といえば・・・人生の折り返し地点です。
人生を再構築するのに、よい時期です
良介も、幸か不幸か妻を亡くしたことでそのチャンスを得ました。
男40代・・・
ひとりの女性の視点から思ったことを言わせていただくと
40代に突入した頃の男性って「男としての輝き」がピークに達していると、思います。
色香を放ち、ほのかどころかたっぷりと、フェロモンの香りだって漂っています。
42,3才ころが魅力の頂点と言っても過言ではありません。
振り返ってみて「40代に入ってモテ期だった」と思う男性もいると思いますよ。40代の男性方、自身をお持ちください。
50代だってまだまだです。
しかし・・・
モテればいいってものでもございませんけどね。
モテればモテるなりのご苦労もありますからね。
ご自分を見失わないようにくれぐれもご注意ください。
良介は新しい生き方を見出していくのですが
良介にとって日出子という存在は、やがては良介の人生に、なくてはならない女性となってゆくことでしょう。
日出子と衝突しながらも、大人ならではの真の愛を穏やかに育ててゆくに違いありません。
読み終えて
目覚めのよい朝を迎えた時のように爽やかさがありました。
題名のとうりに「朝の歓び」ですね~。
「幸せとは何なのか、生きるって何なのか・・・」などと、あらためて考えさせられましたね。本を久しぶりに読んだのですが
文字から物語を探る・・っていうのもやっぱり楽しいですね。
それでは・・
皆さま ごきげんよう~
長い文章を読んでくださってありがとうございました。
変換ミスなどで誤字、脱字などがありましたら
ごめんなさい。