私は病院で働いていた看護師です。

看護学校の実習生の指導を行っていました。

 

昨日、InstagramにDMが届きました。

会ったことない人からもメッセージが届くことがあります。

 

フォローしてくれている男性が

看護学校実習の指導を受けて、私のような看護師になりたいと

メッセージをくれました。

 

来年が国家試験だそうです。

 

4年生は、自分で実習先の病院を選ぶことができるようで、

私の勤めていた病院に実習に行くと決めてくれていたそうです。

 

若い子がこの病院が良いと感じる病院で嬉しい。

私の看護の情熱が伝わっていて嬉しい。

 

私の患者さんに対する姿勢、自分の考えを積極的に発信する姿がとても魅力的に感じ、私のような看護師になりたいと思うようになったそうです。

私のような看護師になれるように一歩ずつ精進するというメッセージをいただきました。

 

私、凄い。

こんな熱いメッセージをいただけるように成長したんだ。

とても嬉しく思いました。

 

私は、20歳で女性が自立できて、くいっぱぐれない仕事はなにかと

中学校のときに考えました。

就職難と言われていたから、仕事がなくならない仕事はなにか考えたのです。

 

中学性の私が考えたことは、

人がいる限り、病気はなくならない。

人は皆死ぬから。

看護師の仕事はなくならない。

そう思いました。

 

進路を決めたときには自分のことしか考えていなかった私も

看護師は素晴らしい仕事だと看護学校で感じることができました。

私が学生のころ、訪問看護が始まったばかりでした。

その先駆けで事業を立ち上げた看護師の講演を聞いたとき、

とても感動したのを覚えています。

 

やりがいを語り、目を輝かせる看護師に

素晴らしい仕事なのだと夢いっぱいでした。

 

医療は診療報酬によって利益を得ています。

訪問看護は、看護した技術に点数が付いて、

提供しても点数がつかないというケアもたくさん存在します。

 

看護が業務化されて、

マニュアル化されて、

自分の枠から出たことはしないという人が増えています。

しないということが続くと、人は気が付かなくなります。

どこにやりがいを見つけるかがとても大切になります。

 

私が憧れた看護師は、

点数にならなくても

患者さんにとって利益があることはする。

手を差し伸べる、声をかける、行動する。

講演をした看護師は、点数がつかない、植物状態の患者さんを毎日入浴しました。

 

まったく動かない人を

家庭の浴槽に浸けるというのは

とても大変です。

 

今のようにローラースライダーなど存在しなかった時代です。

 

でも、こつこつ毎日意識が戻ると信じて入浴した。

信じて続けることで奇跡が起きたのです。

1年後にシ植物状態の患者さんが目を覚ました。

この事例を目を輝かせて語る看護師がとても綺麗に見えました。

 

誰に何を言われても

信じて続ける。

価値は自分で生み出すもの。

 

今、思えば、その看護師が私の憧れの初代モデルなのだと思います。

 

看護って凄い。

看護師って凄い。

 

私は最新というもの、新しい取り組みというものやそれを実行する人が好きです。

実際に行動して、実践するひとがとても好き。

業界のリーダーシップをとるような人が好きなのです。

 

だから、私も実習生の指導をするときは、

最新の医療業界や最新の科学論文、

最新の脳科学について語るようにしていました。

それから、

看護師に本当に必要なのは、

愛だということ。

経験が必要だということ。

すべてに意味を持たせるのは自分だと言うこと。

 

このようなことを熱く語れるようになったのは

今の年齢だからです。

 

理想と現実の差に苦しみ、

離職する人が多い看護業界。

 

繊細で純粋で責任感が強い頑張り屋さんほど

挫折します。

 

私も最初に挫折を味わっています。

 

だから、解る。

いろいろな気持ちが。

 

働く人、環境によって

自分が染まることもあるかもしれない。

でも、失ってはいけないこと、大事にしなければならないこと。

そういうことを実習生には伝えていました。

 

ちゃんと伝わっていた。

見てくれていた。

 

本当に嬉しい。

 

私の方が感謝と感動、愛を受け取ることが出来ました。

 

国家試験合格してほしい。

応援しています☆

皆で頑張ろう☆