問題や悩みへの対処について


日常生活の中で、人はルールの中で生きています。

それゆえスムーズな生活がおくれているのですが。


人は1日に60,000回思考して、35000回選択して、決断していると言われます。


もしそれを、毎回意識していたら疲れ切ってしまうでしょう。


ほとんどのことを無意識に行っているから、より高度な思考活動ができるわけで、とても大切な働きですね。


どういう思考や決断を行うかは、様々なレベルでの枠があるのですが、大元は、「自分がどのような人物か」というセルフイメージです。


「私は〇〇である」


例えば、「私は女だ」という枠組みがあるから、迷わず女子トイレに入ることができます。


毎回、生物学的な確認をしていたら、間に合わないですよね笑


そんなレベルの話から、「会社の中の役職」とか「学生」とか、昔だったら、「長男の嫁」とか、こう振る舞うべきという型があるわけです。


そういうものも、するべきことをいちいち考えなくて済む面では、人を楽にする枠組みなんですが、その枠によって他の視点が見えなくなってしまい、自由度が奪われている側面があるとき、問題になり、悩みになるのではないでしょうか。


そのような盲点をスコトーマと言いいます。


実際、RAS(毛様体賦活系)という脳の機能によって、知覚する情報を取捨選択して受け取り、自分にとっての現実を作り上げているのです。

自分にとって関心がない、重要度の低い情報は、入ってきません。


それゆえ、人はその人が選んだ現実を見ているのです。


スコトーマを外していくと、またあらたな取捨選択が始まり、その人にとっての新しい現実が立ち現れることになるんです。


悩みがあるとき、問題と感じるときは、あなたにとって、現実が望ましくない状態である、ということです。


であるならば、無意識に思っている「こうであるべき」という枠自体に気づき、変えたらいいんです。


「本当に、それは問題なのだろうか?」


問題に格闘するより、斜め上をいけばいい。


例えば、会社員で仮に精神的に不調になったとして、会社に行かないことで回復するのなら、休む、辞めることも選択できるんです。


「会社員」という枠より、「人間」であることを持ってきて、健康的に生きる選択。


自分の持っている枠に気がつくと、問題が問題でなくなるということがおこります。


まずは、気づく、疑問に思ってみることがスタートです。


全ては、自分次第。