『お母さんが稲葉クリニックで先代の稲葉先生にイナバ式ワキガ手術を受けてわきがが治った』ということでご本人は稲葉クリニックではありませんが、イナバ式わきが手術を行っているところでワキガ手術を受けられたのですが、結局治らなかったということで完治できるところをと探されて当院にたどりつき来院されました。

 

左右別々に手術したいということで、今回はまったく臭いが治っていないと言われる左側を先に手術することになりました。

 

わきを見てみると

まず右側

特に外側に毛がいっぱい生えているのがわかります。

前回の手術が不充分であることを予想させます。

 

左側は手術のために毛を剃って来られているので毛はわかりません。

わかりやすいように前回の傷口に赤マークをつけてみると

切開して内部をはがしたところ

前回の手術の切開よりやや大きく切っているのがわかります。

剪除法ですので切開の位置も違います。

 

白っぽい部分の回りにピンク色の範囲がありますが、その部分まで剝離(はくり:はがすこと)しています。つまりその部分までアポクリン腺があったのです。

 

前回の手術の切開の外側にも及んでいるということはそもそも前回の手術では手をつけていないところにアポクリン腺があったということを意味します。

 

全体にアポクリン線は残っていたのですが、特に前方に多く残っていました。

全体のアポクリン腺をしっかり除去し手術を終えました。

これで左のワキガからは解放されます。