映画化やテレビドラマ化もされているのでご存じの方も多くおられると思います
21歳で軟骨肉腫という病気で亡くなられた大島みち子さんの日記を本にしたものです
入院してから楽な日がなく、症状は悪化の一途をたどります
遠距離恋愛の彼とずっと文通されています
そしてある日の日記です
病院の外に、健康な日を3日下さい。
1日目、私は故郷に飛んで帰りましょう。
そして、おじいちゃんの肩をたたいて、それから母と台所に立ちましょう。
おいしいサラダを作って、父にアツカンを1本つけて、妹達と楽しい食卓を囲みましょう。
2日目、私は貴方の所へ飛んで行きたい。
貴方と遊びたいなんて言いません。おへやを掃除してあげて、ワイシャツにアイロンをかけてあげて、おいしいお料理を作ってあげたいの。そのかわり、お別れの時、やさしくキスしてね。
3日目、私は一人ぼっちで思い出と遊びます。そして静かに一日が過ぎたら、3日間の健康ありがとう、と笑って永遠の眠りにつくでしょう。
(若きいのちの日記 大島みち子 だいわ文庫 より)
何度読んでも泣けてきます
普段感じることのできない健康のありがたさが身にしみます
一生懸命生きないといけないと思わせられます