医療のドラマをみると設定や内容にありえないことが多すぎてあまりみないことが多いのですが、久しぶりに家族が見ていたコードブルーをチラ見しました。
研修医の頃を思い出してなつかしく思いました。
当時は非常にきつい研修医生活を送りました。
大学の外科の医局に入ったのですが、手術はもちろん研修医が行えるわけではありませんから、鉤引き(手術の部位を術者に見えやすいように器具を引っ張る係り)をしないといけません。
体重をかけてひっぱっており、しかも執刀者や前立ちといって手術のメインの介助者がいい位置をキープしますので、(しかも巨体のドクターが多かったのですきまが狭かったのです)研修医は手術している様子がすべてみえるわけではありません。
しかし主治医の一人ですので手術記録を書かないといけなかったのです。
細かな手順を見ていないのでよくわからず、しかもパソコンで過去の手術記録をちょいちょいと書き直して仕上げるということもまだできませんでしたので、当直医でもないのによく病院に泊まって仕事をしていました。
家までバイクだと15分くらいで帰れたのですが、その15分がもったいなくて病棟の休憩室に患者さん輸送用の簡易ベッドをひきこんでその上で寝たりして、よく病棟の婦長さんにおこられました。
患者さんをシャンプーする台に寝たこともありますが、基本はいすなので倒しても平らにならず朝起きると足がパンパンに腫れて痛かったです。
今はあんなふうだと誰も研修に来ないのでしょうね。
でも逆にあのつらい期間をやり遂げたのだからどこでも働けると自信がつき、自分への励みにもなっています。
昔のことではなく最近でも広島の市民病院での過重労働が問題になっていましたが『いまだにこんなことがありえるんだ』と驚きでした。
テレビで医療ドラマがはやるとその科にすすむドクターが増えるということで、『ギネ 産婦人科の女たち』が放送されていたときには『産婦人科へ進むドクターが増えればいいね』と報道されていました。
今はコードブルーで救急へ行くドクターが増えているのでしょうか?
僕が大学の頃には中村 雅俊主演の『外科医 城戸修平』が放送されていました。
僕も知らないうちにすりこまれて外科医になってしまったのでしょうか(;^_^A
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