青アハの続きみたいな、そうじゃないみたいな。
今回はちょっと毒吐き気味
モーニング娘。'19の『I surrender 愛されど愛』。
どうでもいい話ですが、大学受験の時に「surrender」という単語を、速読英単語かな?何かの参考書で「屈服されんだー」という変な語呂合わせで一発で覚えたって思い出があります。笑
話は戻って、この曲は個人的には全然好きじゃない…MVもダンスもカッコ悪いというか手抜き感この上ない気がします。笑
でもメンバーが希望してロッキンのセトリに入れたあたり、パフォーマンスしている側としては手応えがある楽曲なのかな?疾走感あってわかりやすいし。
あの…私、'17くらいからのメンヘラ女感強い楽曲がすごく苦手なんですよね。メインボーカル3人の声質や雰囲気に寄せてるのかもしれませんが、とにかく苦手。実はこういう楽曲が増えたのも、2017年どぅー卒業なのにモーニングをしっかり見届けられなかった理由の一つです。
ナルシスとかも絶賛されてるけど曲調がウケるのはわかります。でもめっちゃ鬱陶しくないですか、アレ。笑
あ、あとセリフパートが多い曲がダメ。だから邪魔Goとかも完全に拒否反応でした。インストのピコピコ具合は好きだけど。ムキ向きとか夢幻クライマックスのはアクセントとしていいんですけどね…ってこともあって、オーマイもどぅーセンターだけどあんまり好きじゃない
って自分語りは本当にどうでもよくて、この曲で言いたいことは「シンコペーション」
シンコペーション、通称シンコぺ。
これっていつかのTV番組、というか関ジャムで「リズムを食う」感じと紹介されていました。小節跨ぎでドラムのリズムを食わせて疾走感を出す演奏例が紹介されていました。確かにポップスとかロックだとそういう小節跨ぎ的なイメージなのかな?
さて、西洋音楽におけるシンコぺ、とは強拍と弱拍の位置をずらす、または入れ替えて演奏効果を生み出すこと。
されんだーの場合、「大好き 大好き 超大嫌い」のところや、「何でだろう」のところかな。
これがね、MV音源はもちろん調整してるから大丈夫なんですけど、ライブの映像とかだとなかなか決まらないんですよ。特に「何でだろう」のところのシンコぺの音の連続って難しいですよね。
ここで'14時代の『笑えない話』という歌を比較に出してみます。
ちょうどGet Set Goのセトリに入っていましたね。
(7:46から、これ消されそうですよね。。。)
うーん…何か柔らかいんですよね。小田ちゃんはかなりリズム意識して頑張ってますが、声質的にシンコぺを嵌めるには圧が足りないというか。ふくちゃんは声細めだし、自分が歌いやすいようにちょっとアレンジすることも多い。
強いて言えば少し前のまーちゃんの声質ならハマったかもしれないけど、今の歌い方は違うんですよね~。
今のメンバーでこのシンコペーションのアタックを嵌められる子がなかなかいない。
先ほど書きましたが、シンコぺとは強拍と弱拍の位置をずらすことなんです。つまり本来は弱拍に当たる拍が強くないといけない。だってそこが強拍なんですもん。
ということでそこが強くなければいけないですし、立ち上がりからしっかりとした音を出さないといけない。そして遅れてしまったら一気にもたって聞こえます。
重要なのはしっかりとしたアタックの強さとリズム感。
はい、ここで現れる人物が鞘師里保ちゃんですね。笑
(ってかあゆみんとまーちゃん歌ヤバいな…)
予想以上に美化して頭の中に残ってたらしく、結構ズコーってなる箇所あったけど…やっぱりりほりほの歌割はしっくりきますね。
ちなみに、以前のブログを読んでいただいた方には伝わっているかもしれませんが、私はりほりほ信者ではありません。彼女は事務所に「作られたエース」だと思っています
2013年に初めてりほりほを見た時、こんな地味な子がエースじゃ盛り返せるわけがないと思いました。それから色々な映像を見て彼女に対して愛着が湧き、今となっては完璧にハロヲタフィルターがかかってしまいりほりほ可愛い~と思ってます。が、当時の自分の感覚がやっぱり世間の目に近いと思います。
加入~卒業まであれだけセンターを務め、ヘアメイクや衣装は誰より可愛いものがもらえ(さゆ除く。笑)、2013~2014年は地上波でもセンターにいたけど世間には響かなかった。
そういえば関ジャムのハロプロ回で、古田新太さんが「鞘師さんいる時に見てみたかったな」と仰ってましたが、いや見てるよ…2015年の関ジャムでガッツリ見てるやん。笑
まぁやっぱりそういうことですよね。
でもずっと見ていると好きになっちゃうんですよね、りほりほって。長く見れば見るほど可愛いと思えるタイプ。小動物的な愛らしさがあるんですよね。
でもアイドルのエースならパッと見で可愛い!とかオーラある!とか大事だと思ってるので。私は多分多少クセがあっても華がある子が好きなんだと思う。
えーっと、毒吐いてすみませんでした。話を元に戻します。
彼女がメンバーの誰よりも秀でていたのは、多くの方は「ダンス」と仰るでしょうが、私はあまりダンスのことは分かりません。何故か最後らへんダンスメンだったけど、どぅーがあんま上手くないのは分かる。笑 彼女は体幹が弱くて留めが甘いから。
あとりほりほといえばリズム感、まぁこれはわかる!今のメンバーだとまーちゃんがリズム感と言われていますが、レコーディング映像とか見てるとそこまでリズム感良くないですよね。
多分まーがリズム感がいいと言われる理由は音ハメでの魅せ方が得意なのと、あと残りのメイン歌唱のふくちゃんと小田ちゃんがリズムがもたつくことが多い分、彼女からは疾走感を感じるからだと思います。ここ最近でかっちりリズムがハマるのは、断トツりほりほだったと思います。
さて、私はりほりほが最も秀でていたのは、「アーティキュレーションの理解」だと思っています。
アーティキュレーション(articulation)とは、音楽の演奏技法において、音の形を整え、音と音のつながりに様々な強弱や表情をつけることで旋律などを区分すること。 フレーズより短い単位で使われることが多い。 強弱法、スラー、スタッカート、レガートなどの記号やそれによる表現のことを指すこともある。
Wikiからそのまま持ってきました。笑
音をスラーで繋げる、スタッカートで飛ばして次の音へのバネにする、そして今回のようなシンコぺでしっかり音を強調すること…こういうところが彼女はとても秀でていました。
語尾の処理は難ありだと思っていましたが、加工を施した場合はハマること多かった気がします。
技法はよくわかりませんが、ダンスでもそうだったと思います。いわゆる緩急や留め的な…?だから彼女が中心にいるとダンスが締まって見えた。彼女は「華」ではなく「芯」になるタイプでした。ひなフェスに出た時にもそれをすごく感じましたね。
このアーティキュレーションの理解、硬質な声、抜群のリズム感があったからこそ彼女はEDM路線がハマったんだと思います。また、ちょうどEDMに移行した頃からのつんく♂さんの曲はメロディアスではなく、同じ音を繰り返したり近くの音程をうろつく曲が多かった。なので尚更かっちり音のタイミングを嵌められる彼女は重宝されたんだと思います。
ちなみに彼女はよく音を外すとも言われましたが、彼女の声質的に少しでも外れると目立ってしまうというのも大きかった気がします。りほりほのような鋭い声は音がずれると目立ちますよね。楽器で言うとトランペットとか?
対して少しずれても目立たないのはどぅーだったと思います、楽器で言うとコントラバスやヴィオラ(ディスってるわけではありません)の低弦系。これはまた機会があったらブログ書こうかな。
というわけで、動画の『笑えない話』や、などシンコぺが多用される曲では、彼女の声のアタックの強さやアーティキュレーションの理解の高さが本当に良く映えた。『私の何もわかっちゃない』のサビもそうですね。『ENDRESS SKY』のサビもそっか。やっぱEDMになってからこういう音形が多かったのかな?
って思いながらも、そろそろメロディアスな曲欲しいんですよ~!あぁ、綺麗なメロディーだなってふとした瞬間口ずさみたくなるような…めっちゃ望んでます。
でも新曲も相変わらずの曲調だしなぁ…。つんく♂さーん!!!!!
全く話は変わりますが、Juice=Juiceの段原瑠々ちゃんがマツダスタジアムで国歌斉唱をしましたね。
緊張していたんでしょう、いつもより伸びやかさはなくて音程がちょっとふらついたところもありました。全体的にも本来の君が代より半音くらい低めで歌っていますね。
でもやっぱり彼女の歌って良いなと思いました。
特に「苔のむすまで」の「む→う→す→う」のところ、雅楽のような美しさ。
個人的に、彼女にはあまりハロプロ歌唱に染まってほしくないと思っています。
リズムは大切です。でもリズムを完璧に嵌めることが歌手にとって必ずしも良いかといわれると、そうでは無いところも多いと思うんです。
やっぱり心に残る歌って旋律の美しさが大きいですしね。彼女にはメロディーの音の動き、歌詞に込められた感情を大切に今後も歌っていってほしいなと感じました。