洗顔のしすぎや間違った洗顔は角質層にダメージを与え、
乾燥肌や敏感肌、脂性肌、毛穴、シミなど、
様々なトラブルの原因となります。

上の画像のように、頬から洗い始めるのも、
お肌を傷める“やってはいけない洗顔方法”。
肌をいつまでも健やかに保つために、
正しい洗顔方法を身につけましょう。

間違った洗顔で失われるもの

洗顔の目的は、酸化した皮脂やメイクなどの
汚れのみを落とすことです。
しかし、お肌に必要な皮脂や、お肌のうるおいを保つ
角質層の細胞間脂質(セラミドなど)や
天然保湿成分(NMF)まで洗い流してしまうような、
過度な洗顔をしているケースが多く見受けられます。

酸化した皮脂は肌に刺激になってしまいますが、
必要な皮脂、細胞間脂質、天然保湿成分(NMF)は、
お肌を乾燥やアレルゲンなどから守る大切なバリアです。

洗い過ぎは洗顔後の保湿ではカバーできない

皮脂や細胞間脂質、天然保湿成分(NMF)を洗い流しても、
「化粧水と乳液で保湿をすれば良いのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、ダメージを受けたお肌のバリア機能が回復するのには、
一晩~数日が必要となります。

バリア機能が低下している間は、乾燥やアレルゲン、
紫外線などに弱い状態となっているため、
肌が乾燥したり、普段ならかぶれない様な成分に反応したり、
いつもより紫外線の影響を受けやすくなっています。

肌には自浄作用があり、汗とホコリは、
ぬるま湯で十分に落とせます。
大切な皮脂を守りながら不要な汚れだけを落とす、
正しい洗顔を身につけましょう。
そうすれば、ニキビ、乾燥性敏感肌、
肌に合う化粧品が見つからないといった
お悩みや、様々なトラブルが解消することもあるのです。

正しい洗顔方法

(1)まずは手を洗う

よく泡立てるために、まず手を洗います。

(2)洗顔料を良く泡立てる

次に、洗顔料を細かい泡を作るように良く泡立てます。
具体的には洗顔料を利き手とは逆の手の平に乗せ、
少し窪めて、手のひらをボウルに見立て、
利き手の指先3本で水を混ぜながら良く泡立てます。
苦手な方は泡立てネットを使っても良いでしょう。

(3)Tゾーンから優しく洗い始める

もちもちの泡が玉子1分ほどの大きさまで出来たら、
手と肌の間にクッションの様に泡を乗せ、
まずはTゾーンや顎など、皮脂が多い部分から
やさしく洗い始めます。
なるべく指がお肌に触れないようにしましょう。

(4)目元や口元は泡を乗せるだけで十分

乾燥しがちな目元や口元などは、泡を乗せるだけで十分です。

(5)ぬるま湯で最低20回以上すすぐ

洗顔料をぬるま湯で最低20回以上はすすぎ、
洗顔料がお肌に残らないようにしましょう。
お湯の温度は33℃~36℃くらいが理想的です。

(6)清潔なタオルで顔を押さえる

すすいだあとは、清潔なタオルで顔を押さえるように
やさしく水分を取りさります。

(7)洗顔後はすぐに保湿

洗顔後の肌から水分が蒸発する時に
角層の水分が奪われる過乾燥になりがちです。
3分以内に十分に保湿をするように心がけましょう。
肌別タイプの洗顔方法

脂性肌の方は、Tゾーンなど皮脂の多い部分を
入念に洗いがちです。

しかし、過剰な刺激に繋がる洗顔方法は
かえってトラブルを引き起こすことがあります。
皮脂を取り過ぎると、肌が乾燥するばかりでなく、
外的刺激から守ろうと、角質が厚くなり、
ニキビや毛穴が目立つ様になります。

もちろん乾燥肌の方は、もともと皮脂が少ないので、
乾燥がひどい時は洗顔料の使用は夜1回のみにしましょう。

それほど乾燥がひどくない場合は、
Tゾーンなど脂っぽい部分を
中心に軽く泡をのせる程度に洗い、
酸化した皮脂や夜に使った化粧品の油分のみを
洗い落とすのがおすすめです。

夜の間にバリア機能が回復するので、
朝に洗顔をしすぎて、
せっかく回復したバリア機能を
再度低下させてしまわないようにしてください。

Varnishホームページへ!!
スキンケア大学引用