土曜日なのにダーリンは出勤。
なので、一人のんびりとした週末を過ごしております。
昨日は四大陸の女子SPを、とにかく五輪までに処分出来るHDD内のものは処分しないと。という事で毎週録画している「らららクラッシック」を見ました
HDDに残っていたのが「チャイコフスキーの白鳥の湖」と「プッチーニのトゥーランドット」でした。
おぉ~~~~、どちらもフィギュアとは深いかかわりのあるお題ですこと。
そうそう、最近の「ららら」フィギュアスケーターの映像たしかによく出てきます
このブログのプロフィールにも記してありますが、チャイコフスキーの音楽はワタクシにいろいろな影響を与えてくれました。
王道のバレエなのでどのような内容になるのかと思いきや、音楽という部分で納得させられたり、知らない事だらけでした。
実はこの有名なチャイコフスキーの「白鳥の湖」はチャイコフスキーにとって失敗作だったそうです。
初上演は1877年。おなじみモスクワにあるボリショイ劇場です。
ワタクシも1995年、リレハンメル五輪の翌年にボリショイ劇場に行きました。(G&Gのセルゲイが亡くなった年でもあったので、この時にどうしても行きたかった。)
白鳥は彼の革新的な音楽に合う振付や、演出がなされないまま、またバレリーナの出来も非常に悪かった中で上演され酷評を得てしまったそうです
そして何よりも、当時のバレエというのは
踊りを引き立たせるためだけの音楽、音楽は伴奏にすぎなかったものらしく、チャイコフスキーの音楽は深い感情が音楽に含まれていて評価としては「舞台で目立ち過ぎ」「音楽が勝ってはいけない」という評価を受けたとか・・・
それってすばらしい事なのに、当時は受け入れてもらえなかったんですね
なので、この白鳥の湖はチャイコフスキーの思いが伝わらないまま、打ち切り
歴史の中から消え去ろうとしていました
ですが、それを見出したのが天才振付師マリウス・プティパとその弟子であるワイノワでした。
プティパはストーリーを構成しなおし、新しく振付、1895年に舞台を復活させ大成功を成し遂げたそうです。
「音楽の力で物語が動く新しいバレエ」
チャイコフスキーの掲げた理想はプティパたちの手で実現させられたんですね~。
ですがそれはチャイコフスキーが亡くなった2年後の事だったそうです。
うぅ~~~~~、切ない・・・
3大バレエの中でもっとも多くの人に愛されている「白鳥の湖」はチャイコフスキーの中では失敗のまま世を去ってしまったなんて。
悲しすぎます
そしてこの後、司会の石田衣良さんが
「踊り手としてチャイコフスキーの音楽はどういうものですか?」と伺った所、東京シティバレエ団の方が
「感情移入しやすい音楽、音楽をよく聴いて音楽が身体のなかを通して踊ると、自然に感情が引き出される。踊り手を助けてくれる音楽」と言ってました。
いやぁ~~~この言葉、非常に響きました
そっか、そっか・・・
音楽をよく聴くですね。
スケートも音楽を表現できている人ってそういう人ですものね~。
「感情を引き出す」
まさにそれがチャイコフスキーがこの音楽にかけた「魔法」なんだとか・・・
今回もすばらしい内容をありがとうございました