日本のバレンタインデーは、製菓メーカーが仕掛けた販売促進(セールスプロモーション)によって広がったイベントというのは有名な話だけど
他にも【売るために仕掛けられたもの】がありました。
販売促進とは、お客さんに「買ってください!」とプッシュしなくても、お客さんのほうから自然と買いたくなる仕組みのこと。
今回は「体に良い言われているけど、実は販売促進だったもの」を3つ紹介します。
サスティナブルに暮らす上で、「広告に踊らされないこと」もめちゃくちゃ大事だと思うので、参考にしていただけたら幸いです。
①酒は百薬の長
中田あっちゃんの「そろそろ、お酒やめようかなと思ったときに読む本」の解説動画で知ったのですが…
適量のお酒はどんな良薬よりも効果があるという意味の「酒は百薬の長」という言葉は、
中国の王朝時代・新の皇帝「王莽(おうもう)」という人物がお酒を民間に広めて酒税をとるために考えたキャンペーンだったんです!
ことわざかと思いきや、お酒を売るためのキャッチコピーだったとは…
というか、2000年後の現代も使われているって、天才マーケッターか!
最近の研究では、お酒は少量でも健康被害のリスクがあるという報告があって、まったく飲まないのが最も健康に良いし、
アルコールはニコチンより依存性が高くて、老化を促進させながら重病に導く薬物なんだとか。薬物て。。
…が、このような話題はテレビなどのメディアでは絶対に取り上げられません。なぜか?
それは、国は酒税を取るためにお酒の販売を認めているし、酒造メーカーは多くのメディアのスポンサーになっているから。
わたしも「百薬の長」を免罪符に、ときどきお酒を飲んでいたけど、キャンペーンだったと知ったら急に冷めて「別に飲まなくていっか」となってます(完全にお酒と手を切ったわけではない)
日本酒と焼酎を一升瓶で買っていた夫(この記事参照)も、毎晩飲むことはなくなり酒量が減りました笑
中田あっちゃんの動画はこちら↓
②土用の丑の日
うなぎは冬が旬なので、夏に売れずに困っていた鰻屋さんから相談を受けた平賀源内が、
「本日、土用の丑の日」と店の前に張り紙することを提案したところ、そのお店が大繁盛し他の鰻屋さんも真似して、夏にうなぎを食べる習慣が定着したのだとか。
また、古くから夏の「丑の日」に「う」の付く食べもの(うどん・梅干し・ウリ科の野菜)を食べると、夏バテ予防になるという風習があって、そこにうなぎも乗っかった説もあり。
で、日本人が過剰にうなぎを獲って食べまくったから、今ではニホンウナギは絶滅危惧種に指定されているし
市場に出回っている養殖うなぎの半分以上は、密輸や密漁など違法な流通を経ていることが問題になってます。
そもそも旬じゃない夏にうなぎを食べる習慣ってどうなんだろ。野菜だって旬のほうが栄養価も高くて美味しいのに。。
同じくクリスマスの骨つきチキンや恵方巻きも、この日はこれを食べなきゃ!みたいな恒例になっているのも、なんだかな。
③1日3食
1日2食(昼食と夕食)が当たり前だった時代に、発明家のエジソンが自分が発明したトースターを売るためと、自分が経営する電力会社の電気の需要を増やすために
「1日2食は体に悪い。健康のために朝食を食べよう!」というキャンペーンを打ち出したことで広まった習慣です。
商売のために朝食にトーストのパンを食べる習慣まで作ってしまうとは!数々の発明もすごいけど、マーケティング力も恐るべし。
日本でも江戸時代後半までは1日2食が主流で、照明用の菜種油が普及したことで、夜の活動時間(起きている時間)が長くなって、1日3食にシフトしたようです。
わたしは朝食を食べるとお腹の調子がおかしくなることに気付いて、中学生くらいから食べるのをやめたけど、
人それぞれ体質や活動量も違うのだから、朝食を食べても食べなくてもどちらでもいいよねと思います。
おわりに…
適量のお酒・土用の丑の日のうなぎ・朝食、3つとも権威ある人が「健康に良い」と言って民衆に広めて、後世にまで定着してるけど、元々はどれも販売促進だよというお話でした。
何が言いたいのかというと、たとえ体に良いとされていることでも「本当に自分に必要なの?」と自分軸で決めることが大切だということ。
「みんなが買ってるから」と、風習や流行に振り回されて、消費とゴミを増やしていくのはサスティナブルじゃないし、やがて疲弊してしまうのではと思うのです。
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