私が今回出版した本にも書きましたが、セミナーや講座などでも
毎回お話するのは「朝食」についてです。

朝食を食べない方は学生、社会人ともに多く、理由は
「朝は食欲がない」
「時間がない」
「1分でも寝ていたい」


という方が多いです。
私も朝が弱いので、少しでも寝たい気持ちはよくわかります(笑)

でも、寝ている間にからだの水分やブドウ糖は失われ、
朝は一番、カラカラ状態なのです。

脳のエネルギー源はブトウ糖だけですので、朝食を抜けば
当然、エネルギー不足のまま、頭も目覚めず、大事な会議や
授業や試験は集中出来ません。

自分では「大丈夫」と思っていても、からだはいつ栄養が
入ってくるのか、ずっと待っています。

でもなにも朝から無理にいっぱい食べる必要はありません。
朝食を食べる=いっぱい食べるという意味ではないんです。

また、朝は一番からだが冷えている状態ですので、
朝食を抜けば、体が温まりません。体が温まらないと
免疫力も低下します。特に冷え性の方で朝食を抜いて
いる方はいつまでたっても冷えを克服出来ないでしょう。
一口でもいいので何か食べることをオススメしています。

私が朝食を食べたほうがいいとする理由は5つ。
①エネルギー補給(朝はカラカラ状態だから)
②からだを温めるため(朝は一番からだが冷えているから)
③排泄のため
④胃のため
⑤栄養バランス


この③の排泄のためというのは、毎日決まった時間に
トイレに行く習慣をつけるためです。

よく「排泄のために朝は食べない方がよい」という方もいますが、
何も食べないと腸も動きませんので排泄も出来ません。

少しでもよいので朝食を食べることで、腸が目覚め、
動き出します。便秘の方こそ、朝食は少しの量でもよいので
抜かないようにしましょう。

便秘が続くとその分、有害物質の侵入を防ぐ腸管バリア機能が
低下して、免疫力が下がりますし、毒素を溜めこんでしまうと
様々な病気になりやすいですし、肌荒れなど美容にもいい事が
ありません。

ただし、前日の夜にがっつり食べてしまうと、胃がもたれ、
お腹も空かず、少しの量でも食べられないということも
増えてしまうので、夕食の量やメニューを気をつけることも
大切です。

夜は基本的にそこまでエネルギーは必要ではありません。
もう寝るだけですから。(夜に重労働する方は別ですが)

夜は炭水化物を控え目にし、野菜中心のメニューにすれば
翌日の朝、胃がもたれて気持ち悪いということもありません。
なので、「朝は食欲がない」と言う方は夜ごはんのメニューや
食べる時間(夜中に食べるなど)に問題がある場合が多いのです。

また、朝食を抜くと昼食まで何も体の中に食べ物が入ってこない
ため、その時間が長くなればなるほど、胃酸が出やすくなり、
胃に負担がかかります。(胃炎や胃潰瘍になりやすい状況を
作る原因にもなってしまいます)

実は、20代の社会人時代、私は朝食を食べない派でした。
朝の5時に起き、朝一のバスに乗り、1時間半かけて通勤
していたので、食べる時間がなかったのです。

でも朝食を食べない日が続くにつれ、真っ先に体に
変化が出てきたのが胃でした。午前11時を過ぎると
胃がキリキリ痛むのです。昼食は交代制なので13時を
過ぎることも多かったのですが、長時間空腹時が続くことで
胃の調子が悪くなっていきました。

その後、きちんと朝食を食べるようにしたら、胃の痛みも
なくなっていきました。

そして、⑤の栄養バランスについては、1日350gほどの野菜を
食べたほうがよいとされていますが、朝食を抜けば昼、夜の
2回の中で350gを食べないといけません。

ただでさえ、野菜の摂取量が少ない日本人は、昼と夜だけで
野菜の摂取量をクリア出来る人はそう多くありません。

なので、朝食は野菜を入れたスープやみそ汁を
私はオススメしています。前もって多めに作って
冷凍しておいたり、前日につくっておけばそこまで
難しくないはずです。


汁ものなら食欲がない時でも食べやすいですし、吸収も
いいです。私は、前日の夜にだしパックを水に入れておき、
当日の朝、わかめ(戻さずに使えるカットわかめ)と青ネギ、
えのきだけ、レタス、トマトを入れて火にかけ、沸いたら
溶き卵を入れてふんわりさせ、最後に火をとめてから味噌を
溶いてちょっと洋風の味噌汁にします。

調理時間はたったの5分ほです。

だしパックと味噌を入れずに、コンソメや野菜スープ顆粒で
味を整えれば、同じ材料でもスープになります。胡麻油や
ナンプラーを少量加えれば一気にエスニック風になります。
ナンプラーは発酵食品なので体も温めます。

あと、最近私が食欲がない時にこそオススメしているのが
「さしみこんにゃく」です。

酢味噌が付いていて、食べやすく、カロリーも低く、
腹持ちもよいのでぜひ試してみて下さい。

果物ならバナナやりんごはビタミン、ミネラル、食物繊維も
豊富なのでよいですね。

朝食を抜かないことは、美容にもよい効果がたくさん
あるので、「少量でもよいから食べる」ことを習慣にして
欲しいと思います。

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