ニューヨークに本部があるアンガーマネージメント協会の
日本支部でファシリテーターとしてセミナーの講師もしている
主人に昨日「明日セミナーがあるんだけど、イライラした時に
いい食べ物とかどんなものがある？」と聞かれました。
今日の午後と夜の２回セミナーをやるというので
「だったら私が作ってあげるよ！」と言い、今朝受講生の
皆様にお出しするスイーツをせっせと作りました。
これは今月おもてなし料理教室でも作った「苺のムース」です。
なぜこのスイーツがイライラに効くのか？
それはまずは牛乳です。
牛乳に含まれる必須アミノ酸のトリプトファンという
成分は神経伝達物質であるセロトニンの原料です。
セロトニンには精神を安定させる効果があり、不足すると
イライラしてキレやすくなったり、逆に抑うつ状態に
なったりします。
また、牛乳に含まれるカルシウムは神経の伝達機能神経の
興奮をおさえたり、ビタミンＢ６は神経伝達物質の合成に
欠かせません。
ではなぜ苺を選んだのか？というと
いちごには豊富なビタミンＣが含まれています。
ストレスが続くと体はそれに対抗するため副腎皮質ホルモンを
分泌します。ビタミンＣは副腎皮質ホルモンの原料として
使われるのでストレスが続くとビタミンCが大量に消費され、
ビタミンCが不足し、イライラやストレスが解消されずに
溜めこまれてしまいます。
なので、精神を安定させるトリプトファンとストレスや
イライラに効果的なビタミンＣを一緒に摂る事で相乗効果が
高まります。
またこのスイーツにはヨーグルトも入っているので、
ストレスやイライラに有効なカルシウムやマグネシウムなども
含まれており、しかもヨーグルトは体への吸収率が高いと
言われています。
そういう意味でこのスイーツを作ったわけです。
あと個人的に思うのは見た目も大事かなと思います。
特にこの薄いピンク色。かわいい♪美味しそう
と
思うこともリラックスに繋がると思うんです。
例えばこのスイーツを飾りもせずにボロボロの紙コップや
お椀に入れて出したとします。美味しそうでしょうか？
苺を飾ってお皿にのせてお出しするのとだいぶ見た目も
違ってきますよね。どんなにストレスやイライラに
効果的な食材や栄養素で作ったお料理やお菓子でも視覚から
入る要素って大きいと思います。
「楽しい雰囲気で食事をすること」もストレスを
解消・緩和させるために大切だと思うのでただ作って
食べればいいというものではなく、「楽しく食べる」ことで
気持ちが穏やかになったり、落ち着いたり、イライラが
解消されたりするのではないかと思います。
食事のバランスだけでなく、心のバランスも大切ですね。
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