本年もよろしくお願いいたします  

 

 

年明け早々、大きな地震が起こったり、飛行機の事故も起こったり、落ち着かない新年です。

被害に遭われたり、影響を受けておられる方々には心よりお見舞い申し上げます。

一日もはやく、穏やかな日が戻りますように。

 

時間のあるうちに、新年初の更新を。

毎年恒例の演技大賞、昨年もこりずに(?)各局開催されたようです。
では粛々と、敬称略でご紹介いたします。


<KBS>


大 賞
 チェ・スジョン (「高麗契丹戦争」

 

(KBS番組サイトより)


最優秀賞
 キム・ドンジュン(「高麗契丹戦争」
 ロウン(SF9)(「婚礼大捷(こんれいたいしょう)
 ユイ(「ヒョシムの独立奮戦記」


KBSは今年も大河ドラマが大賞を受賞。
チェ・スジョン氏はなんと4度目の大賞受賞となりました。
「野望の伝説」(1998年)、「太祖王建(テジョワンゴン)(2001年)、「大祚栄(テジョヨン)(2007年)に続く快挙。
スジョン氏が出演する大河ドラマは絶対ヒットする、お決まりみたいになった状態で出演するのはなかなか重圧のかかるものなのだそうで(そらそうよね)。
4度目となった「高麗契丹戦争」は、KBSの50周年特別企画ドラマ。
契丹との戦争を勝利に導いた高麗の第8代皇帝・顕宗(ヒョンジョン)と高麗軍総司令官カン・ガムチャン将軍の物語です。
スジョン氏は、カン・ガムチャン将軍を演じ、10年ぶりの大河ドラマで再びカリスマを見せつけました。
実は本作、昨年11月に放送開始したばかりで、中盤にさしかかったところでの異例の受賞、よほどのパワーだったのでしょう(KBSの気合もきっと入ってますね)。

 

(Kstyleサイトより:涙ぐむスジョン氏)


顕宗(ヒョンジョン)を演じ、最優秀賞を受賞したキム・ドンジュン氏は、本作が除隊後初の復帰作。
スジョン氏とドンジュン氏はふたり仲良くベストカップル賞も受賞したようです。
大賞、最優秀賞をふくめ、「高麗契丹戦争」は7冠を達成しました。
ロウン氏が新境地で最優秀賞を受賞した「婚礼大捷」、ちょっと難しいタイトルですが、英語では「ザ・マッチメーカー」となるらしい。
妻を亡くしたショックで出世も結婚もできない寡夫ジョンウ(ロウン氏)と、両班の妻でありながら裏では「漢陽(ハニャン)最高の仲人」スンドク(チョ・イヒョン氏)が繰り広げるラブコメディ時代劇です。
「ヒョシムの独立奮戦記」は、父親に代わって家長として母と2人の兄、弟の生計を立ててきたヒョシムが、自分の人生を取り戻していく過程を描いた週末ドラマ。
ユイ氏はヒロインのヒョシムを好演、俳優としてのキャリアもどんどん重ねています。
こちらもまだ放送中のドラマで、しかも鉄板コンテンツの週末ドラマですから、さらに盛り上がるんでしょうね。


<MBC>


大 賞
 ナムグン・ミン(「恋人」

 

(MBC番組サイトより)


今年のドラマ賞
 「恋人」


最優秀演技賞(ミニシリーズ:毎日)
 キム・ユソク(「復讐の渦」
 チャン・ソヒ(「魔女のゲーム」
最優秀演技賞(ミニシリーズ)
 ウ・ドファン(「朝鮮弁護士」
 アン・ウンジン(「恋人」
 イ・セヨン(「烈女パク氏契約結婚伝」


MBCはナムグン・ミン氏が2021年の「黒い太陽」に続いて2度目の受賞。
受賞作の「恋人」は、清が李氏朝鮮に侵攻した「丙子の乱」を舞台に、戦乱に翻弄されすれ違う男女の切ない愛、そして希望を捨てずにたくましく生きる人々の勇姿を描いたロマンス時代劇。
ナムグン・ミン氏は戦乱の中ヒロインを一途に愛する男、ジャンヒョンを熱演し大賞を受賞しました。
時代ものは約10年ぶりというナムグン・ミン氏ですが、もうどんなジャンルでも盤石の安定感、ということですね。
甘いロマンスと激しい戦乱のシーンとのギャップが視聴者の支持を受けたようで、最終回は100分の拡大版で放送されたほどの人気、演技大賞でも「今年のドラマ賞」をふくめ8冠受賞でした。

 

(Kstyleサイトより:ナムグン・ミン氏とアン・ウンジン氏)


キム・ユソク氏が最優秀演技賞を受賞した「復讐の渦(原題:空の縁)はその邦題のとおりマクチャンドラマ。
野心のため、身ごもった恋人を捨てて建設会社の令嬢と結婚する冷徹な男性チファンをユソク氏が怪演しました。
一方の「魔女のゲーム」も同じくマクチャンドラマ。
陰謀により引き離された娘への母親の深い愛、娘を奪った者への復讐をみごとに演じたチャン・ソヒ氏が受賞、復讐ものはお手のものですね。
ベテラン俳優さんたちもがんばっています。
「朝鮮弁護士」は、朝鮮時代、亡き両親の復讐を誓いながら民を助ける弁護士の成長を描く法廷ロマンス時代劇。
ウ・ドファン氏は復讐を心に秘めながらも、お調子者でトラブルメーカーの弁護士をユーモラスに演じました。
アン・ウンジン氏は「恋人」で、ナムグン・ミン氏演じるジャンヒョンに愛されるヒロイン・ギルチェを好演して受賞。
「烈女パク氏契約結婚伝」はウェブ小説が原作のファンタジーコメディドラマ。
イ・セヨン氏は、200年の時をこえて2023年の韓国にやってきた「儒教ガール」ヨヌを演じ、気難しい御曹司テハ(ペ・イニョク氏)との不思議な縁を描きました。
2021年の「赤い袖先」で最優秀演技賞を受賞したばかり、今後も活躍が楽しみです。


<SBS>


大 賞
 イ・ジェフン(「復讐代行人2~模範タクシー~」
 キム・テリ(「悪鬼」

 

「復讐代行人2~模範タクシー~」SBS番組サイトより)

 

「悪鬼」SBS番組サイトより)


最優秀演技賞(シーズン制ドラマ)
 アン・ヒョソプ(「浪漫ドクター キム・サブ3」
 イ・ソンギョン(「浪漫ドクター キム・サブ3」
最優秀演技賞(ミニシリーズ:メロ・ロコ)
 ソン・ガン(「マイ・デーモン」
 キム・ユジョン(「マイ・デーモン」
最優秀演技賞(ミニシリーズ:アクション)
 パク・ソンウン(「国民死刑投票」
 ムン・チェウォン(「ペイバック~金と権力~」


今年のSBSは、ヒットドラマの続編を多く制作したせいか、新たなジャンル「シーズン制ドラマ」なんてのが出来てしまいました。
大賞も2021年にヒットした「復讐代行人」のシーズン2で、復讐計画の中心人物ドギを演じたイ・ジェフン氏が受賞。
表向きはふつうの会社だが、裏では被害者に代わって復讐を代行する「模範タクシー」。
現代版「必殺仕事人」は韓国でも広く支持され、シーズン3の制作も決まっているようです。

 

(Kstyleサイトより)


共同受賞した「悪鬼」は、「サイン」(2011年、SBS)や「シグナル」(2016年、tvN)などをてがけたキム・ウニ作家の脚本。
悪鬼に取りつかれた女サニョン(キム・テリ氏)と悪鬼が見える男ヘサン(オ・ジョンセ氏)をめぐるオカルトミステリースリラー(これは怖そう)。
なかなか難しい役柄を演じきったキム・テリ氏も大賞の栄冠に。
 

(Kstyleサイトより)

 

ふたりの受賞コメントはどちらが先にするかゆずりあった末に、じゃんけんで決めたようです。


お先にシーズン3が制作された「浪漫ドクター キム・サブ3」はシーズン2からの継続出演、アン・ヒョソプ氏とイ・ソンギョン氏が最優秀演技賞をそろって受賞。
「メロ・ロコ」部門でソン・ガン氏とキム・ユジョン氏が受賞した「マイ・デーモン」は、完全無欠な悪魔(ガン氏)と冷徹な財閥令嬢(ユジョン氏)との危険な契約結婚を描いたファンタジーラブコメディ。
ベテラン、パク・ソンウン氏が受賞した「国民死刑投票」はウェブ漫画が原作。
悪質な犯罪者たちを対象に国民投票を行い、死刑を執行する謎の集団の正体を探るハードボイルド追跡スリラー。
ソンウン氏は、娘に暴行を加えた犯人を殺害して長期服役している囚人ソクジュを演じました(ガチで怖そう)。
「ペイバック~金と権力~」は、「法」と結託した「カネ」のカルテルに対抗するため、投資家や検事が力を合わせ正義の味方として戦う痛快復讐劇。
ムン・チェウォン氏はエリート法務官ジュンギョンを演じました。
このドラマでは、先日訃報をお知らせしたイ・ソンギュン氏が投資家ヨン役として主演していました。
授賞式は12月29日でしたので、本作の演者やスタッフは故人を追慕するため不参加となったようです。

最近まで一緒に撮影をしていた仲間ですから、悲しみも深いでしょう。。。


すでにネット配信されていたり、ケーブルチャンネルで放送されているドラマもいくつかあるようですが、今後のドラマ視聴の参考にしていただければ幸いです。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


ちょうど2年前の同じ日に、演技大賞の記事をあげていました(昨年は1月8日でした)。
毎年同じことができているということは、実はとてもありがたいことと最近は思うようになりました。。。

 

 

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