2023年4月第2週  

 

 

今回は懐かしい歴史ファンタジーも再び。

では、さっそくどうぞ。

 


「太王四神記」


4月10日(月)から BSフジ 月~金曜 10:00~11:00

 


(MBC番組サイトより)


2007年、MBC水木ドラマ、全24話。
BSフジでは再編集、全31話での放送です。


はるか神話の時代、虎族に支配されていた地上に、神の子ファヌンが平和な国チュシンを創る。
ファヌンは虎族から奪った火の力を熊族の女戦士セオに与えるが、その後も虎族との争いは収まらず、ファヌンは暴走したセオを討つことに。
その後ファヌンは朱雀、青龍、白虎、玄武の四つの神を封印、いつかチュシンの王となるべき人物が現れた時に四つの神器が目覚め、王が封印を解くだろうと予言を残して天に昇る。
それから2000年後のある日、チュシンの王の誕生を示す星が輝き、太大兄ヨン・ガリョとソスリム王の妹との間にホゲが生まれ、王の末裔だと噂される。
しかし、時を同じくして、ソスリム王の弟オジジにもタムドクという息子が誕生していた。。。


神話時代のファヌンと高句麗の広開土王タムドクにはペ・ヨンジュン氏。
神話時代・虎族のカジンと高句麗の神官キハにはムン・ソリ氏。
神話時代・熊族のセオと高句麗のスジニにはイ・ジア氏。
高句麗のホゲにはユン・テヨン氏。
火天会の大長老にはチェ・ミンス氏。
タムドクの父オジジにはトッコ・ヨンジェ氏。
ホゲの父ガリョにはパク・サンウォン氏。


キム・ジョンハク・プロダクションが莫大な予算をかけて制作、「冬のソナタ」(2002年、KBS)以来、久々にペ・ヨンジュン氏がドラマ出演、キャストの豪華さも加えて放送前から大きな話題に。
ドラマもヒットして、2007年MBC演技大賞を受賞しました。
タムドクの少年期をユ・スンホ氏、キハの少女期をパク・ウンビン氏、スジニの少女期をシム・ウンギョン氏、いまや立派な俳優に成長した彼らの子役時代にも注目して下さい。
神話の世界から始まるこのドラマ、ファンタジー色がかなり強く、序盤はCGも豊富に使われてます。
いつぞや、NHKで放送されたときに視聴しましたが、戦闘シーンも少なかったし、ペ・ヨンジュン氏のイメージもあるのか、他の歴史ドラマ、特に広開土王を扱った「朱蒙」(2006年、MBC)や「広開土太王」(2011年、KBS)と比べると印象はかなりソフトでマイルド。
最近の歴史ファンタジーロマンスとはまた違う、大人のファンタジーな感じがします。
ペ・ヨンジュン氏は今やすっかり事業家、ご家族ともども悠々自適の生活のようですが、表現者としての活動はもうないのでしょうか???



「憎くても愛してる」


4月10日(月)から 地上波tvk 月~金曜 14:00~14:30
(関東ローカルです)

 


(KBS番組サイトより)


2017年、KBS日日連続劇、全120話。
テレビ神奈川での放送話数は不明です。


幼い頃に母を亡くし、父の内縁の妻ヘンジャに育てられたブランド鑑定士のウンジョ。
ヘンジャのおかげで自由な生活はできているが、彼女を母としては認めていなかった。
化粧品会社創始者の一人息子ソクピョは、幼い頃から母の愛を知らずに育ち、今はおじ夫婦と共に生活している。
弁護士のブシクは、母の再婚により中学生で一人暮らしするなど、苦労して弁護士になった。
ある日、ソクピョは理事たちの裏切りで横領の濡れ衣を着せられ、有罪判決を言い渡される。
クラブでやけ酒を飲んだソクピョはパニック障がいの発作を起こしてしまうが、たまたまクラブにやってきたウンジョに助けられる。


ウンジョにはピョ・イェジン氏。
ソクピョにはイ・ソンヨル氏(INFINITE)。
ブシクにはイ・ドンハ氏。
ブシクの幼なじみ、イヌにはハン・ヘリン氏。
ヘンジャにはソン・オクスク氏。


ヘンジャに仕事を依頼され、ブシクはウンジョに出会うことに。
資産めあてにウンジョに近づく野心家のブシクですが、ウンジョを本気で好きになってしまいます。
イヌは、一途に思いを寄せる幼なじみのブシクがウンジョに近づくのでイライラ、、、
そんな中、イヌの父親とヘンジャとの再婚話が持ち上がり。。。
登場人物はいずれも親にいろいろ事情があって、悩みを抱えつつ大人になったようです。
さまざまな出会いによってその悩みや心の傷も癒されていくのでしょう。
ただ、もう120話はフォローできません。。。



「華政(ファジョン)」


4月11日(火)から 地上波テレ玉 月~木曜 12:30~13:30
(関東ローカルです)

 


(MBC番組サイトより)


2015年、MBC月火ドラマ、全50話。
テレ玉での放送話数は不明です。


朝鮮王朝第14代の王、宣祖(ソンジョ)の次男、光海君(クァンヘグン)は嫡子でないという理由で正式な世子と認められていなかった。
それでも光海君は、嫡子の永昌大君(ヨンチャンテグン)とその姉、貞明(ジョンミョン)公主を大切にしていた。
そんな中、宣祖が崩御、次期の王様の擁立をめぐって朝廷内の各派閥はざわつきはじめる。
そして光海君は第15代王に即位するが、永昌大君は無念の死を遂げ、その親族は幽閉される。
貞明公主は宮殿から抜け出して倭国へ渡り、男装してファイという名で硫黄鉱山で過酷な日々を過ごしていた。。。


光海君には時代劇初挑戦のチャ・スンウォン氏。
貞明公主にはイ・ヨニ氏。
綾陽君(ヌンヤングン)にはキム・ジェウォン氏。
のちに第16代王、仁祖(インジョ)になります。
公主のお婿さん候補、ジュウォンにはソ・ガンジュン氏。
同じくお婿さん候補、イヌにはハン・ジュワン氏。


光海君の登場する時代は、さまざまな歴史ドラマで取り上げられていますが、本作は嫡流の王女でありながら過酷な運命をたどった貞明公主を通して描かれた意欲作です。
架空の設定ではありますが、貞明公主は倭国で火薬製作技術を習得するらしく、長崎・江戸が登場するようです。
韓国ドラマではきわめて珍しく、京都・太秦映画村でのロケも行われたとか。
宣祖役のパク・ヨンギュ氏、光海君の兄・臨海君(イムヘグン)役のチョ・ジョンファン氏をはじめ、キム・チャンワン氏、チョ・ミンギ氏、チョン・ウンイン氏、イ・ソンミン氏など朝廷を支える重鎮たちもドラマを引き締めます。
さすがMBCの歴史ドラマです。
今はコロナの影響、そして予算面からも、このような大作の制作はむずかしいようですね。



「哲仁王后~俺がクイーン!?~」


4月12日(水)から BSテレ東 月~金曜 10:55~12:00

 


(tvN番組サイトより)


2020年、ケーブル局tvNのドラマ、全20話。
BSテレ東では再編集、全30話での放送です。


常に自信満々で虚勢を張ってばかりの大統領府の料理長、ボンファン。
だが、何者かの罠によって彼の魚料理から釣り針が見つかり、料理長を罷免されたうえに別の容疑もかけられてしまう。
自分を追ってくる捜査の手から逃れようとするが、プールに落ちて気を失ってしまうボンファン。
水の中で知らない女性にキスをされたボンファンが目覚めると、そこは朝鮮時代。
なんと彼の魂は、翌日婚礼を挙げて朝鮮の王妃になる女性「キム・ソヨン」の身体に入ってしまったのだった。
婚礼の儀式に続いて、初夜の儀式があることを知ったボンファンは、第25代王・哲宗(チョルジョン)に自分が男であることを告白するが、全く信じてもらえない。。。


王妃になるソヨンにはシン・ヘソン氏。
哲宗にはキム・ジョンヒョン氏。
料理長ボンファンにはチェ・ジニョク氏。
純元(スノン)王后にはペ・ジョンオク氏。
王后の弟、ジャグンにはキム・テウ氏。
哲宗の初恋の人ファジンにはソル・イナ氏。
ジャグンの息子ビョンインにはナ・イヌ氏。


タイトルだけ見て本格時代劇かと思ってたら、邦題のサブタイトルで、何じゃこりゃ?
そういうお話だったんですね。。。
男性のボンファンが王妃の身体に入ってしまうので、ライバルの側室に一目ぼれしちゃったり(爆)なんてエピソードもありつつ、歴史ドラマならではの宮廷で繰り広げられる陰謀から王様を救い出したり。。。
笑いあり、ドキドキあり、ちょっと変わった時代劇をお楽しみください。



「ホームタウン~消される過去~」


4月14日(金)から BSTwellV 火~土曜 3:30~4:30

 


(tvN番組サイトより)


2021年、ケーブル局tvNのドラマ、全12話。
TwellVでは再編集、全16話での放送です。


1987年、サジュ駅で発生したテロ事件。
事件の一週間後、チョ・ギョンホが自首して無期懲役の刑が下され、事件は収束したかと思われた。
12年後の1999年、同じ町で殺人事件と失踪事件が連続して起こる。
事件の捜査を担当する刑事ヒョンインと、行方不明になった姪ジェヨンを探しているジョンヒョンが事件について調べていくうち、12年前のテロ事件とつながりがあることがわかってくる。。。


刑事のヒョンインにはユ・ジェミョン氏。
ギョンホにはオム・テグ氏。
ジョンヒョンにはハン・イェリ氏。
ジョンヒョンの姪ジェヨンにはイ・レ氏。


ヒョンインはテロ事件で妻を亡くしていて、ジョンヒョンはギョンホの妹、ジェヨンはギョンホの娘ということもあり、複雑な気持で捜査にあたります。
事件の犯人、被害者の家族、犯人の家族、それぞれの観点から描かれるミステリー。
「秘密の森 シーズン2」をてがけたパク・ヒョンソク氏が演出、作りこまれた緊張感のある展開が期待できそうです。
ユ・ジェミョン氏は映画、ドラマにひっぱりだこ。
作品ごとにさまざまな顔を見せてくれます。
このような凝ったドラマを制作できるのはtvNならではですね。


今日も最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。