ポンチャックの第一人者ですと
「ハッピートゥゲザー4」を見てました。
今回のテーマは「近況を知りたい人」。
結婚だったり、出産だったり、もしくはやむを得ぬ事情で、芸能界をお休みしている女性タレントさんたちをゲストに迎えました。
ただ、今日の記事ではその方々は取り上げませんのでご了承ください。
ゲストの皆さんの紹介がひととおり終わった後、ジェソク氏の「この人の近況も知りたいですね」のコメントで、突然登場した白いスーツの男性。
(モンキー、モンキー、マジック、モンキーマジック)
なんじゃこりゃぁぁぁ
つづいて、、、
うわ、「ヤングマン」や。
本家のヴィレッジ・ピープル、ヒデキ、韓国でカバーしたチョ・ギョンス氏やTWICEのともなんか違う、なんか変だけど、妙にノリノリ~~
お名前は「李博士(イ パクサ)」とおっしゃる方らしい。。。
歌が終わったら、誰ともトークせずに、とっととクールに去ってしまったので、どんな人なのか全く分からなかったのです。。。
誰やねん、気になる。。。
で、調べてみましたら、、、
「ポンチャック・テクノの帝王」ですって。
「ポンチャック」というのは、リズムボックスや簡易キーボードが奏でる2拍子のリズムに合わせて、さまざまな歌をメドレーで歌っていくもの。
韓国では長距離トラックやバスの運転手さんの眠気覚ましに聴かれることが多く、カセットテープが主流の頃、全盛だったようです。
李博士は、両親を早くに亡くし、若い頃から働いて苦労していたようです。
やがて観光バスのガイドになり、車内でお客さんを退屈させないよう歌をうたうようになりました。
もともとあったポンチャックのテンポを早くして、独自の合いの手を入れるなど工夫しているうち、その軽快な歌が話題になり、1989年にカセットテープで「シンパラム イパクサ 第1集」を出したところ、大ヒット。
(これはソル・ウンド氏やナムジン氏、チョ・ヨンピル氏などの曲をメドレーで歌ったもの)
ただ、ポンチャックというジャンルは支持する年齢層が偏っていて、持続的な人気にはならなかったそう。
そんなある日、韓国独自の個性的な歌手を探していた韓国ソニーの目にとまり、なんと日本へ進出することに。
1996年、「李博士のポンチャックディスコ」でデビュー(この中に「ヤングマン」が入っている)。
それまでの韓国人歌手は、チョ・ヨンピル氏ですら日本語で歌ってたけど、李博士は韓国語のまま。。。
うわ、これは知らなかった。。。
けっこうな人気があったようで、金鳥「コックローチS」のCMに出演したり、明和電気とコラボしたり、電気グルーブ(!)の武道館公演の前座をやったり、「HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP」に出演したり。。。
もしかしたら、知ってるって方、おられますでしょうか。
(コックローチのCMは、なんとなく覚えているような・・・)
2000年に入り、この人気を逆輸入するかたちで、韓国でもアルバムが発売される。
しかしその後、詐欺にあったり、怪我したり、息子さんがパニック障害になったり、、、またまたご苦労が多かったようで。。。
こういう苦労のせいかどうか分かりませんが、李博士はとても謙虚でいい人らしい。
相棒でキーボードを弾いているキム・スイル氏は視覚障がいがあるのだけれど、ずばぬけた音感を持っていて、李博士はとても尊敬しているというエピソードもあり。。。
2010年以降、さまざまなアーティストとのコラボなどで徐々に活動の幅を広げているようです。
「モンキーマジック」は2012年にカバーしたものらしい。
いや、もう、オリジナルのゴダイゴの「モンキーマジック」の原型をとどめていないような。。。
これって、日本で言うと「演歌チャンチャカチャン」とか、「日本全国酒飲み音頭」のカテゴリーよね、、、と思っていたら、なんとベートーベン鈴木さんともコラボしていたらしい。
「世界全国酒飲み音頭」 李博士
いや、「ヤングマン」の破壊力、おそるべし。
♪シンパラム イパクサ ワーイエムシーエー チョアチョアチョアチョア
笑ろてまうけど、なんかやめられへん、、、あかんやつ。
これ聴いたら、ヒデキも草葉の陰で驚くよ。。。
今日も最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。