どのようにお呼びすれば、、、? (会社編)
「美しき日々」では、イ・ビョンホン氏演じる企画室長が
「シルチャンニム」と呼ばれていますね。
「シルチャン」=「室長」、「ニム」=「様」、極めて丁重です。
ドラマでよく登場する会社の肩書きは、
フェジャンニム(会長様)
サジャンニム(社長様)
ブジャンニム(部長様)
シルチャンニム(室長様)
カジャンニム(課長様)
チムジャンニム(チーム長様)
などなど、全部「様」をつけなければいけないようです。
日本人には、ちょっとなじめない習慣ですが、
上下関係の厳格な韓国社会では、当然の敬意なのでしょう。
ちなみに、学校の先生やお医者さまには
ソンセンニム(先生様)
キョスニム(教授様)
このあたりは、まだ理解できるかな。
逆に、偉い人が部下を呼ぶときは、
苗字+「様」なしの肩書き
平社員に対しては、
苗字+名前+「ッシ」(「氏」に当たるもの) 例:キム ヨンス ッシ
で呼んでいるみたいです。
ちなみに、もうご存じの方が多いと思いますが、
韓国では同じ苗字が多いため
(キムさん、イさん、パクさん、チェさん、チョンさんで
人口の半分を占めると聞いたことがあります)、
「キムさん」って苗字だけで呼ぶのは大変失礼に当たるそうです。
複数の人に振り向かれても困るし。
だから、日本で病院で呼ばれるときみたいに、
フルネームで呼んであげましょう。
苗字+名前+「ッシ」 例: イ ミンチョル ッシ
これは丁寧な言い方なので、プライベートで少し親しくなってきたら、
名前+「ッシ」 例: ミンチョル ッシ~
同年代もしくは年下であれば、
名前+「ア」(気軽な呼称) 例: ミンチョラ~
(「ミンチョル+ア」なのですが、ルとアが縮まってラになります)
などで呼ぶようになります。
ということは、相手が年上か年下かが呼び方の分類にとても重要。
だから、韓国の人は平気で年齢を聞きますし、
答えるほうも当然のように答える。
見た目で判断して、失礼をしないように、ということなのでしょう、
面白いです。
芸能人で、年齢をサバを読んでいて、
先輩後輩が実情と逆になってしまってる(!)人もいるみたいですよ。。。
奥の深い韓国の呼称、次回はさらに複雑な家族の呼び方を紹介します。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。