*蛍です。

1日過ぎちゃったんですが、Halloweenの小話をひとつ。



て磁石のお話のつづき?です。

まあ読んでなくても全く問題はありません!笑





そんなに大変な描写はないので通常でアップしてみますが、
ダメかな……?なんか麻痺してきちゃってよくわかんなくなっちゃった。笑









あ、ちょっとリバ……っぽいので、無理な方は退避推奨で!
逃げてーーー!!!!!笑








大丈夫な方はよろしくお願いします。
すぐ終わるんで。笑















_____








(side S)






10月31日。
今年はずいぶん規模が縮小されて、それでもなんとかして新しい生活様式の中ハロウィンを楽しもうとしている人たちのニュースがテレビから流れる中。

今、俺、ピンチです。












これは、先日の話なんだけどさ。
聞いてくれる?




正直、その瞬間まですっかり忘れてたんだ。
数年前のことなんて。




仕事が早く終わったから夜の食事の約束までの間ジムに行って、久しぶりに会う学生時代の友達と食事して。
そういえばその店もいろいろ飾り付けをしていたし、カボチャなんかを使った料理も出てきたりしてて、もちろんまもなくハロウィンだって知ってた。

知ってたけど。

自宅に帰って、風呂に入って。
ソファーに横になってゲームしていたカズの隣に潜り込んだとき、


「翔ちゃん、約束したよね?」


ってにやっと笑う恋人の顔を見て。
はっと数年前の出来事を思い出したんだ。






少し前のハロウィン、俺はカズに可愛い仮装をしてもらって、いや、もらったと言うか、させたと言うか、頼み込んだと言うか。
猫耳のメイドさんに充分萌えた俺はそのまま、カズを押し倒して一晩中燃えたんだった。
あれは…ほんとよかった。

思い出して悶える俺に、


「次は翔ちゃんの番だからね」


ってニヤリと笑うカズの背後に、先の尖った悪魔の尻尾が見えて…。


「今年、楽しみだなぁ」


って言葉に、うなづかざるを得なかったんだった。












そして今日。ハロウィン当日。



「え?カズ…あれ、冗談じゃなかったの?」

「冗談なんか言わないよ俺がそんなこと言ったことある?俺はいつでも本気よ本気」


いやあるだろ、むしろありすぎるだろ、て言う前に俺の唇はカズの唇に塞がれた。


うわ…積極的…。
ちゅ、ちゅ、て軽いキスからだんだんと深くなって…なんだか頭がぼーっとしてくる。息苦しささえ快 感に結びつく。俺の上に伸し掛かるようにしてカズは片手で俺の手首を掴んで、もう片方で頭を抱え込むようにして貪るようにキスをしてきた。


激しいキスの合間にやっとついた吐息が、自分のとは思えないくらい震えてて、なんだか気恥ずかしくなって薄眼を開ければ、元から目を開けていたらしいカズと至近距離で目が合った。
その視線にドキッとして…されるがままに委ねて…完全に俺の力が抜けたころ、目をしっかり合わせたままカズは言った。


「翔ちゃん…抱 かせてよ」


合わせていた口のなかに直接注ぎ込まれるような低音の囁きが俺の脳を震わせて、思わずうなづきそうになって慌てて首を振る。


「いやいやいや、待って、それは…」

「いいでしょ…ね?」

「や、ダメだってそんなの…」

「え、なんでダメなの、いいじゃんたまにはさ…」


言いながらサワサワと体を撫でてくる。
暖かいようなそれでいてひんやりとしたような、カズの手のひら。
そのぷっくりとした手のひらが好きで…でも、でも!!



「なんでそんなこと急に言うんだよ!」

「だって俺だって男だもん。好きなやつのこと、抱 きたいよ…」



言いながら俺を見る目は、すっげえ男っぽくて。
コンサートなんかで見る、オスの雰囲気に、うっと息を呑む。


「翔ちゃん、俺さ、きっと上手いと思うよ」


うん、たしかに…カズは器用だもんね。
て!そういう問題じゃないっ。



俺がしどろもどろしてる隙に、とん、て肩を押されてソファーに押し倒された。

上からのぞき込まれて……え、え、こんなの……
普段ない姿勢にドキって……
やべー!やべーよ!

唇が重なると同時にするってカズの手がシャツの裾から入ってきて、手のひらでさわさわとされた。


「う、んんん……」


唇からカズの想いが注ぎ込まれてくる。
リードされるキスって……こんな感じなんだ……。

なんか脳がビリビリしびれる感じがして……
やばい、やばいよ……。




気がつけば服を脱がされていて、素肌を撫でられてて。
その手が胸の尖 りに触れる。

「んっ!」

急な刺激に声が漏れて、こんなとこ、くすぐったいだけと思ってたのに。
うう、マジかよ……。


「ちょ、マジ、ダメだって……」

「ダメ?ダメなの?」


カズの唇が下に降りて…その高い鼻が茂みをかき分けて……
あ、あ、だめ、だってば……っ

だめ、と言いながら俺の意思に反して茂みからは俺の分身がコンニチハしてる。
おい!お前!節操なしにも程があるぞ!

期待に胸を、てかその身を膨らませ、たらたらとよだれを垂らす堪え性のない俺に心で怒る。

もう!ばか!俺!はした ない!

ダメだって、なんて口で言いながらあんまり抵抗もできず、分身はそのままカズの口の中へ……。

うっ。

これは何度かされたことあるから、あんまり抵抗ないのかも…。良さもわかってるからつい、体が勝手に身を委ねてしまう。


はぁ……。やっぱカズ、うめぇ……。




うっとりとしていたら、
ちゅぱ、て音を立てて口から俺のを外したカズが、俺の目を見ながら自分の指を咥 える。
片手で俺のを扱 いて、同じリズムで指をちゅぱちゅぱって……
や、やらしすぎる……。


それだけでぐんと俺の分身は更に膨 らんで、
カズの手のひらに包まれてピクピク喜んでる。


咥 えていた指をにゅる、て抜いたカズが俺を見てこの上なくかわいくニコっと笑った。
ら、ぐっと片膝を立てられて、指が……カズの指が俺の後ろに……。

ええ!それは!


「ちょ、待てってそこはっ、無理だって!」

「んふふふ」


意外なくらい強い力で片膝を立てた脚をぐっと抑えたまま、カズはもう一度俺のをチュルンと咥 えて、
その刺激にふっと緩んだ隙に、指が……指が……


うわああああ!


たぶん第一関節くらい、少しだけ、侵 入してきた指に恐れ慄いて俺はぎゅっと目を閉じた。

まじかまじかまじか!
こ、こ、こわいっっ。
こえぇよーーー!!





「しょおちゃん」


カズの声に恐る恐る目を開ける。


「ごめんごめん、びっくりした?
泣かないでよ、もうしょおちゃんったらホントビビリなんだから」


生 理的反射で滲んだ涙をそっと、拭われる。



「な、な、泣いてねーよっ」

「んふふ、わかったよ。しょうがないな、じゃあまた今度にしてやるよ」


そう言ってちゅ、てキスをされて、
そのまま……カズが俺の上に跨 って……
自分で……俺のを受け入れた。


「やっぱり、んん……俺が欲しくなっちゃった」


なんて笑って。
カズのナカに包み込まれた分身が、ホッとして涙を流してるのがわかった……。
だよなだよな。やっぱりこうじゃなきゃ。
良かったなお前。俺も嬉しいよ。



その後はしばらくカズがリードしてくれて、でも結局我慢できなくなって俺が下から攻 め立てて……。
思いっきりカズを啼 かせた。






これって結局、どうなんだろう、
俺がカズを喰ったの?それとも、やっぱり喰われたの?


よくわからなくなっちゃったんだけど、まあ、結果、最高の夜になったわけで。



今年のハロウィンはまあ、こんな感じ。




一つだけ気になるのは、カズの「また今度」て発言なんだけど……。
どうにかこれで諦めていただけないかって思ってる。

だから、
続報は……もう無いことを祈ります。








(おわり……?)