これまでのお話はこちら→💜
(na-ju。さんのお部屋に飛びます)
(side A)
なんだよ〜リーダー、
バグっちゃったってなんだよ〜!
せっかくいい夢見れたのに、いっちばん大事なところが見られなかったなんて!
くっそー、惜しかったなー、もうちょっとだったのにー、て思いつつ、オレは、さっきの困ったようなニノの顔を思い出していた。
ニノ、なんて思ったんだろ……。
バレちゃったよね、オレが……ニノに対して思ってること。
ニノに何したいって思ってるかって……。
考えたらなんか、すげー焦ってきた。
夢に「チューしたい」なんて書いちゃって、
しかもニノは立て続けに3人分見ちゃったんでしょ?
つぎ、どんな顔して会ったらいいんだよ!ていうのもあるけどさ、
なんか……
そういうことしたいだけって思われたりしないかなって。
すっごい心配になって、オレは、戻ってきたばかりの自分の部屋を飛び出した。
違う、違うんだ。
たしかにチューしたいって書いたけど、でも、それだけじゃなくて!
オレはずっと、ニノのことがっ。
ニノの部屋の前でドアを叩こうとして、やめる。
オレ、ニノに何を言おうとしてんの?
このままこの流れで告白、すんのは絶対違うし、
何を言っても言い訳に聞こえちゃうかも知んない。
うまく言える気がしないし。
うん、今じゃない。
ちゃんと、こういうことはちゃんと伝えなきゃ。
だって、本気だから。
オレ、本気でずっとニノのことが好きなんだから。
ドアを叩く寸前まで上げてた腕をおろして、部屋に帰る。
とりあえず今日はもう寝て、夢の続きは自力で見よう。
なんか、続きが見れそうな気がするんだよね!
そうしよう!
なんだかテンションがぐんぐん上がって、ニコニコになりながらドアを開けようとしたら。
開かない……
あ!やべ!部屋のキー持って出るのわすれた!!!
慌てて飛び出したから、そのまま出てきちゃったんだーーーー!!うわーーー!!!
インロックしちゃったよーーー!!!!!
部屋の前で頭を抱える。
オレって………。
キョロキョロしてみたけど誰もいない。
そりゃそうだよねド深夜だもん。
こんな時間にマネージャーさん起こすのも悪いし、
メンバーのとこなんか……いやいや!さっきの今で行けるわけない!!!
素直にフロントいこ………。
せっかく上がったテンションだだ下がりで、ため息をついて、階下へ降りるエレベーターへと向かった。
(おしまい)
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潤の「夢のあと」はこちら→💜
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ありがとうございました。
のちほどあとがきをアップします!