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いつの間にか、眠ってたみたいだ。
ちょっと肌寒くて目が覚めた。
俺は翔ちゃんの腕枕で眠っていて、ふたりとも裸のままで。かろうじてパンツは履かせてもらったみたい。
外は明るくて、朝になってるみたいだけど…。




翔ちゃんは俺に腕枕したまま、大の字で眠ってる。
くっついてて暑かったのかな。おかげで俺は、ちょっと寒くなって目が覚めちゃったけど。
そういえば、ゆうべのオムライス、テーブルに出したまんまかな。どうしたんだろ、翔ちゃん片付けてくれたのかな。
今日の仕事何時なんだろ。そもそも今何時?
俺は今日は午後からだからまだゆっくりできそうだけと、
シャワーくらい浴びに行きたいし…




いろいろ気になって、とりあえずスマホ取りに行こうと思って、体を起こそうとしたら、翔ちゃんが寝返りをうって俺にしがみついた。
ふー、ってついたため息が前髪を揺らしてくすぐったい。





もう……。
このまま寝顔を見ていたいけど、そうもいかないよね。
だから……閉じた翔ちゃんの唇に口付ける。
ちゅっ、ちゅっ、て啄むように。だんだん長く…。
何度めかのキスで、んん…って声とともに翔ちゃんは目を開けた。






「ふふ、おはよ」

「あー……、おはよ」






掠れた寝起きの声が色っぽい。





「翔ちゃんも、お姫様だね」

「んー……?」

「ゆうべ、言ってたじゃん。王子のキスで目が覚めるって」

「ああ……」





寝ぼけ眼でははっ、と軽く笑って、今度は翔ちゃんからキスをくれた。


たまには、いいよね。こんな甘い朝も。
いつもだと胸焼けするかもだけどさ、たまにはね。







結局、そのあとなんとなく盛り上がって朝からイチャイチャしちゃって、
翔ちゃんはあわてて飛び起きて五分でシャワーあびて家を出る羽目になった。





「帰ったら、続きな!」

って言い残して出てったけど、今日も俺、翔ちゃんちに帰ってこいってことなのかな…。






それもいいかな、なんならずっとこれからも……なんて思いながら、俺はゆっくりシャワーを浴びるためにバスルームへ向かった。












(おしまい)














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蛍です。

実はこのお話は、翔さんのお誕生日記念に書いておりまして!

だから冒頭、『正月から働きっぱなし』みたいなこと言ってるんですけど、笑




モタモタしている間にお誕生日は過ぎ去り、


じゃあバレンタインに!と思ってたんですけどね、

だから急にお料理と甘い匂い、になったんですけど、笑



気がつけばバレンタインも過ぎ去り。




………そんなこんなしているうちに、世の中は混沌としだして、
モヤモヤと鬱々とする毎日の中、

萌えを……萌えをくれ!!と悶々としているところに、
例のサイダーのCMですよ。






磁石……、さいこう…………
ありがとう…………(号泣)


(ていうかそのあとのCMもっ。にのあいも書かなきゃいけなくなっちゃう!←いけなくはない)







と、いうわけで、

とにかく磁石がイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャしているおはなしになりました!(えへん)


まんぞく!笑





内容もなくただただイチャイチャちゅっちゅしてるだけという。
いいんです!笑





読んでいただき、ありがとうございました。

また来ていただけるよう、がんばります!











蛍。