途中から限定になります。
__________
(side N)
「11月26日はーーー?」
「は?」
うちに来るなり、智が突然言い出したのを、俺は唖然として聞いていた。
ワクワクと、目を輝かせて首をかしげてる。
当日ちゃんとおめでとうを言ったし、別日だけどちゃんとさんっざんお祝いしたつもりだったけど、まさかまだ足りないって言うつもりなの、このオジサンは。
「だからー、11月26日はーー?」
「…智の誕生、」
「はい、ブッブーー!!」
被せ気味に言うけどさ。
不正解ではないでしょうよ。
顔の前でバッテンをつくった智は、ニッコニコの笑顔で言った。
「11月26日はーー、いい風呂の日でーーす!」
…………、ハイ。
またなんか言いだしたよ。このひと。
なーんか、やな予感がするんですけど。
「だから、にの!いっしょに風呂はいろ!」
「ヤダ。」
「なんでだよーー」
「ぜっったい、ヤダ」
「なんでだよ!相葉ちゃんとは一緒に風呂入ってるくせに!ずるい!」
「なんだよずるいって。やだよアンタと一緒になんて」
「いっつもにのはさー、そうやってさー!」
なんかブツブツぼやいてるけど、絶対やだよ。
だって…このひとと一緒に風呂なんか入ったら、絶対それだけで終わりそうにないし…。
.