そういえば。さっき具合が悪いようなこと言ってたなって思って、
オレもソファーの床に座ってニノの顔を覗き込む。
「どした?大丈夫?」
「うん…ちょっと調子いいと思ってたんだけど…やっぱりキツイかも」
「え、大丈夫?!」
「大丈夫…って言いたいところだけど、ちょっとキツイ。
でも、病気じゃないしね。
すこし横になってたら、楽になるから…」
白を通り越して青白くなったニノの顔色は、ほんとに具合悪そうで…
「ちょっと、そんな顔してないでよ。相葉さんのせいでもあるんだからさ」
え!オレのせい?
ってビックリして、慌てるオレに、優しく微笑みかけて。
「だって、俺たちふたりの、子どもでしょ?」
って、その小さな可愛い手をお腹に当てた。
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「っええーーーーーっ!!!」
「うるさいよ、相葉さん」
眉をしかめて、耳を塞ぐニノ。
だって、だって、だって、ええっ?!
「えっえっ、なんで?!」
「なんでって…、なんででしょうね」
ぶいっとそっぽ向くニノの顔は真っ赤だ。
えー!だって!
いくらなんでも!いくらニノが可愛くたって、男の子だよ?!
でも…そう思って見ると、ニノのお腹はすこしふっくらしていて、
顔つきも優しくて…。
弟の嫁さんが妊娠してた時を急に思い出した。
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