(side A)









「んっ……、ふ……、んんっ……」


抑えた吐 息、漏 れる声。
く ちゅ くち ゅと響く水音、軋むベッド。
脱ぎ捨てられた衣服、濡 れる手…。



裸のおーちゃんが裸のオレに覆いかぶさるようにのしかかって、うしろにい れた指で慣らしてる。
まえも掴んで扱 かれて…もう、限界…






「あ……、んんっ、もう……」


「ん。挿 れるよ」






ゴソゴソと準備したおーちゃんは、狙いを定めてオレの入り口(出口?わかんない)に先 端をあてがって、そのまま一気に貫 いた。











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オレとおーちゃんがこういう関係になったのは、いつだったか。
はっきりは覚えてないけど、とにかくすっごい若い頃。
デビューして、すぐのことだったかな。





はじめの頃、オレとおーちゃんは一緒にいることが多かった。
ほかの3人が仕事で出てるとき、オレたちだけ空いてるってこともあったりして、自然と一緒の時間が増えていったんだ。




そうじゃなくてもおーちゃんといると、なんだか安心して。
いろんな、心の中の不安だったり焦りだったり…そういうもやもやを、もしかするとおーちゃんも同じように持っていたのかもしれないけれど、
それでもオレは、おーちゃんといることで癒やされたし、忘れることができた。




そんな中で、いつのまにか…。



オレたちは、からだでも慰 め合うようになったんだ。










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