軽いお話ですが、N×Aです。(の、つもりです。笑)
こだわりのある方はご注意ください。
よろしくお願いします。











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「いい季節だよねぇ」

「は?うん、そうだね」





久しぶりにふたりの時間が合って、自宅でまったり過ごす夜。
風呂入って、メシ食って、ビール飲んで、
俺はゲーム。相葉さんはその隣で雑誌かなんか読んでて。

っていうタイミングで突然ですよ。





「いやー、暑くもなく、寒くもなく、ねぇ」

「…や、最近、ちょっと暑くない?」

「これからはさー、梅雨に入っちゃうじゃん?そしたらさ、雨だしさ?」

「聞いてます?」

「ホント、今!って感じだよねぇ。だからさぁ」

「行かないよ」

「わっ!何で?!まだ何も言ってないじゃん!」

「…それでしょ」






相葉さんの手には、読んでた雑誌。
お出かけ特集!!ってデカデカと書いてある。





「俺がそういうの興味ないって知ってんでしょ?」

「えーっ、えーっ、でもさあ、たまにはさあ!」

「行かないよ」





相葉さんの必死さにちょっと笑いながらそう言うと、コイビトはぷうっと頬を膨らませた。




「たまにはさ…デートらしいこと、したいじゃん…。せっかくタイミング合ったんだしさぁ…」








たしかに、相葉さんはこないだまでドラマの撮影で毎日忙しかったし、俺は、これから映画の撮影があるしで、
タイミングが合うのは今だけかも。


忙しくさせて貰ってんのは、ホントにありがたい事なんだけどさ。
なかなか1日ゆっくり…っていうのは出来なくて。


ただでさえお日様の下が似合うコイビトが、燻っちゃうのもわからないでもない。


でもなー。







「外に出たってさ、人目が気になって思うように動けないよ?
だったらさ、家でまったりしてた方がいいじゃん?
ふたりきりでさ…」




そう言いながら、髪に指を通す。
洗いざらしのさらさらの髪は、ドラマ仕様で真っ黒だ。
新鮮で、気に入ってる。


不満そうに尖らせてる唇に、ちゅっ、と軽いキス。


そのまま、髪を触る手を回して、短く刈った襟足を、首筋から手のひらでなぞった。




「もう…くすぐったいよ…」





上目遣いに俺を見るその目が、赤く色づくのを見て、
そのまま唇にもう1度吸い付いた。


唇と口内をたっぷり堪能してから、





「こういうことだって、外じゃ、出来ないでしょ…?」

「もう、そういう事を言ってんじゃないんだってば!」




文句を言いつつもスイッチの入ったコイビトを、抱きしめてソファーに沈めた。