『銀魂2』の万事屋は“にぎやかし”。小栗 旬×菅田将暉×橋本環奈が明かす撮影ウラ話
今回の小栗さんは、ネジが一本抜けて何かが崩壊した
-前作からひさびさに現場で対峙して、お互いの変化や成長、改めてスゴさを感じたところはありますか?
小栗 この2人は、いまものすごい忙しさの中で仕事をしていますけど、そういう状況でも明るく前向きなんです。その姿はいいなと思うし、菅田とはそういう話をしたことがあるんです。どこからどう見ても激動の時間を過ごしてたと思うし、そんな中でよくこんなに元気にやっていたなって…。
自分にも似た時期があったんですけど、その頃、僕はもっといっぱいいっぱいで感じが悪かったなぁと。
菅田・橋本 あははははは!
小栗 僕はその頃、「全員、殺す!」って思ってたからね(笑)。だから、『銀魂』って場所がいい意味で息抜きになったり、息抜きしながらギリギリのことをしなくちゃいけなかったり、僕らの中で新しいジャンルになってきてるのかなという気はしますね。あと、環奈ちゃんは雰囲気が大人になったね。
橋本 ホントですか!?
菅田 シンプルに大人になったよね? このあいだの打ち上げのときとか、何か「打ち上げに来るキレイな女優さん」って感じで…。
橋本 あははは。そういう雰囲気?
菅田 気品っていうか。「あ、メガネとかかけるんだ?」って思ったし。
小栗 俺もそれ思った!
橋本 どうなんでしょうね(笑)。
小栗 というか、(取材陣は)もうちょっといい話がほしいと思うよ。俺ら、全然中身のない話してるから(笑)。
菅田 (橋本さんへの)セクハラみたいになってる(苦笑)。いや、お芝居で言うと、こと笑いに関しては、貫禄さえありましたよ。頼もしかったですね。
小栗さんは、確実に今回、ネジが一本抜けて、何かが崩壊したなって思いました(笑)。とくに3人のシーンが増えて、その中でも床屋のシーンは3人のビジュアルも変わっていて「何でもアリ!」感がすごくあったんですけど、喜怒哀楽を1分くらいの中でグルグルやってる小栗さんが破滅的に笑えました。
橋本 メッチャ面白かったですよね!
菅田 怖さすらありましたもん
小栗 あそこは銀ちゃん、新八、神楽であることを隠さないといけないシーンで、役のことを考えなくてよかったので、思いついたことを全部やってやれ!って感じでしたね。ありえないことだらけで…。いろいろやらせてもらいました。
菅田 もう、目がおかしいんですよ(笑)。
橋本 あの日、私は少し時間が空いて、夜に(現場に)戻ってきたんですけど「これは小栗さんじゃない!」って思いましたもん。
小栗 あの晩はね…。
橋本 すごく寒い夜だったんですけど、2人から熱気が出ていて…。私はダウンを着てたのに、2人は半袖で「暑い」とか言ってましたし。
小栗 とてつもなく代謝したよ(笑)。
菅田 10代の頃に小栗さんに出会って、いつか一緒にドーンっとやりたい!と思ってましたけど、そのドーンがまさか『銀魂』の床屋とは…(笑)。でも、そこに変な熱量がありましたね。
-3人のシーンと言えば、パロディオープニングも楽しみです! 台本を読んだ限りでは、日本映画界をもネタにした、かなりすさまじい内容になってましたが…。
菅田 あそこの声の収録はまだなんですよ(※この取材の数日後に収録)。でもおおむね、台本のままですかね?
小栗 ちょっと内容は変わるかもしれないですけど…「(規制音の)ピー」を入れずにやってくれたらいいのになって思います(笑)。
菅田 僕は、そのために日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を取りましたんで!(笑)
おまけトーク
~今作では、小栗 旬からの差し入れは何だった?~
-前作では、現場への豪華な差し入れも話題になっていましたが、今回の現場で印象的だった差し入れは?
菅田 やっぱり、小栗さんが入れてくれたラーメンが一番好きだったなぁ…。
-小栗さんは今回も、ラーメン屋さんをお店ごと差し入れしたんですよね。
橋本 私、前回も今回も現場にいなかったんですよ!
小栗 あれ? 今回も?
橋本 そうなんですよ(苦笑)。小栗さんがラーメン屋さんを入れてくれたというのを、あとから知るという…。
小栗 みんな喜んでくれるから、次があったらまた違うのを入れようかなって。
菅田 僕もあれから、冬に撮影する作品のためにラーメン屋を調べてます。寒い時期は最高ですよね。
小栗 日頃、そんなに食べない人も食べてくれたりして。
菅田 僕は基本食べてばかりでした。あと、福田さんが入れてくれる肉がメチャクチャうまいんですよ! ため息が出ますよね。
小栗 『銀魂』の現場は、いつも温かいご飯を食べさせてくれるんで助かるよね。じゃあ、次は必ず環奈がいるときにラーメンを入れるようにします。
橋本 お願いします!
- 小栗 旬(おぐり・しゅん)
- 1982年12月26日生まれ。東京都出身。O型。子どもの頃から俳優として活動し、1998年のドラマ『GTO』(関西テレビ系)で、連続ドラマ初レギュラー出演を果たす。『花より男子』シリーズ(TBS系)の花沢 類役で大ブレイクし、その後も蜷川幸雄や劇団☆新感線の舞台、映画、ドラマとメディアを問わず活躍。2018年は本作に加え、9月14日には、映画『響-HIBIKI-』の公開が控える。
- 菅田将暉(すだ・まさき)
- 1993年2月21日生まれ。大阪府出身。A型。2009年、『仮面ライダーW』(テレビ朝日系)でデビュー。映画『共喰い』、『そこのみにて光輝く』などのインディペンデント系作品から、『暗殺教室』、『デスノート Light up the NEW world』といったエンタメ大作まで幅広いジャンルの作品に出演。2017年には『見たこともない景色』でソロ歌手デビュー。2017年の映画『あゝ、荒野』で第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。7月27日から山田孝之とのW主演ドラマ『dele』(テレビ朝日系)が放送中。11月9日には、映画『生きてるだけで、愛。』の公開が控える。
- 橋本環奈(はしもと・かんな)
- 1999年2月3日生まれ。福岡県出身。AB型。2009年から2017年までアイドルグループのDVL(のちのRev. from DVL)に参加。2011年には、『奇跡』で映画初出演を果たした。その後も、映画『暗殺教室』、『セーラー服と機関銃 -卒業-』、『ハルチカ』、『斉木楠雄のΨ難』、ドラマでは『警視庁いきもの係』、『FINAL CUT』(フジテレビ系)などに出演し、女優として活躍している。福田雄一監督が演出を務め、10月から放送のドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)ではヒロインを務める。