顎の重要性② | 形成外科医 高木美香子の美容診療ブログ

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前回の続きになりますが、

 

顎治療の重要性は、美容診療を行っている他の先生のブログ記事でもよく見かけますし、セミナーに行っても講師の先生がその重要性を強調されるポイントでもあります。私も、自分がその施術を始めるまでは、そんなものかな?と思っていたのですが、実際に患者さんに施術するようになり、改めて顎の治療が大事だと感じるようになりました。

 

前回ご紹介した患者さんですが、顎にはボリューマを0.6cc使用しました。水色の部分に0.2cc、緑の部分に0.4cc注入しています。欲を言うと、緑色の部分にもう少し足したかったのですが、ご予算の関係で全体のバランスを考えると控えめな量となりました。

 

 

横方向から見てみます。

 

横から見ると、顎のラインが変わっていることが分かりますが、顎先端の筋肉の力が強いので、角ばって見えています(赤い矢印部分)。この筋はいわゆる『梅干しジワ』の原因となる筋肉です。今回、この筋の緊張を緩める目的でボトックス注射も行いました。

 

1週間後、ボトックスの効果が十分であったか確認するために再来して頂いた際の写真を並べてみます。筋の緊張が取れ、角ばっていた部分が丸くなっているのがわかります。

 

 

注入前と比較します。

 

 

 

顎の形を整えることは、全体のフェイスラインを整える上で、非常に重要なのですが、患者さんは法令線やマリオネットラインは気にしていても、顎は全く気にされていないことが多いのです。顎の形の重要性をご理解いただいて治療を行うと、その変化にとても喜んで頂ける部分でもあります。



ヒアルロン酸注入について

 

【施術の概要】
ヒアルロン酸(アラガン社製ボリューマ)を、鈍針を用いて皮下に注入。

【リスク・副作用】

アレルギー反応、注入部位の赤み・内出血、腫れ、しこり、皮膚壊死・失明

 

【施術費用】

初診料:3000円

ヒアルロン酸ボリューマ2本:14万円

注入用カニューレ:1000円

オトガイボトックス:コストフリー