ヒアルロン酸注入のリスク | 形成外科医 高木美香子の美容診療ブログ

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ヒアルロン酸注入にももちろんリスクもありますが、うまく使いこなせば実に様々なことができる、有効な施術の一つだと思っています。

 

そのリスクと言えば、先日、福岡で行われた形成外科学会の総会でも、ヒアルロン酸注入による重大な合併症の症例報告が行われ、事の重大さに会場全体が静まり返る場面がありました。その重大な合併症とは、ヒアルロン酸が血管に詰まって起こる皮膚の壊死、失明、脳梗塞などです。

 

残念ながら、今のところこれらの合併症を100%完全に防ぐ方法はありません。きわめて経験豊富な医師であれば起こらない、ということでもないのです。できることは、施術者一人一人がこういった合併症を起こさないための解剖の知識や手技のアップデートを怠らないこと、万が一起こってしまった時の対応を備えておくこと、でしょうか。

 

私としては、企業が行うセミナーなどに参加して、他の先生の工夫や手技を学ぶことも非常に重要だと考えています。そのため、セミナーなどには都合の許す限り参加するようにしています。先日の4月25日にも名古屋でアラガン社主催の勉強会があり、参加してきました。

 

そのセミナーでは、顎のラインを整えることで、顔全体のフェイスラインを改善させるという新しい注入方法を教えて頂きました。講師の先生は、聖路加国際病院形成外科の田中早苗先生。非常に経験豊富な先生でいらっしゃる上に、お話もとても分かりやすく、安全面での注意点なども繰り返しお話してくださり、とても勉強になりました。予定ではセミナーが終わるのが21時過ぎ。翌日に自家組織による遊離皮弁の長時間手術を控えていましたので、参加するかどうか迷いましたが、自身の手技を振り返る目的でも参加してよかったと思います。もちろん、翌日の遊離皮弁も明け方までかかりましたが、無事に終わっています。

 

私なりにヒアルロン酸注入の合併症に対して備えていることや合併症を起こさないための手技や道具の工夫などがありますので、機会があればまた記事にしたいと思います。