NHK スペシャル 『大往生~我が家で迎える最期』(リンク★)

在宅介護について 

老齢化社会の大きなテーマになる
最期をどう迎えたいか?

…について深く考えさせられる
様々な家族の形、が 記録されています。





全盲の一人娘の娘さんが
ご近所の親戚の方々の助けを借りながら
余命1ヶ月の肺ガンのお父さんを在宅で見守っていました。



お父さんは運送会社に勤めながら
全盲の娘さんを護り育て

八年前脳梗塞で 倒れたお母さんと娘さんの世話を
お父さん一人で担っていました。



一年前 
お母さんを在宅で看取ってから
お父さんの病気が発覚

お父さんは病気が発覚した時には末期の肺ガンで
全盲の娘が一人で在宅で介護しています。






お父さんの最期  意識が落ちる前、


お父さんの『毛布を取って欲しい』という願いを

『ベットを動かさなければならないから、無理を言わないで…』

と お父さんの前で泣いてしまった事を娘さんは悔やみ、


命の灯りの消えゆきそうなお父さんを前に、
娘さんが悔やんで言葉にしたことに 

医師は言葉を掛けます。




『それは良いと思うよ、綺麗事じゃないからね。

一生の付き合い、っていうのは…。

喧嘩もすりゃあ、怒鳴り合いもするわけだから…。


一番 自然な形で最期終わったってことだから…。

泣いたり、笑ったりも…。

普通の、

いつも通りの終わり方をしたって事だから、
そりゃ 良いですよ。

改まって
お父さんありがとうございました。…って言う方が、よっぽど可笑しいよ。』





キラキラ☆ありがちなキラキラキラキラ☆ありがちなキラキラキラキラ☆ありがちなキラキラキラキラ☆ありがちなキラキラキラキラ☆




私は 新人看護師時代から四年間ほど
末期小児医療の現場にいました。


『死』ということに
向き合っていた二十歳の時代を過ごしています。






『この人生を どう生きてきたか?』は 

その人の ~どんな死を迎えて行くのか?~

…に 大いに関わっているように感じています。




だから 人生の物事には 真摯に 向き合いたい、と感じます。



そして 

『一生の付き合いは 綺麗事じゃない。』

向き合いたくない事に蓋をして生きることは、 生きていない、ようにも感じます。





だから

分かり合えない時があっても 諦めず 時間を掛けて行く…。


人生というのは 時間を掛けられるから
如何様にも道を切り替えたり 積み上げる事ができるのかな…。とも思う。



この番組で描かれていた 全盲の娘さんとお父さんのお話しは

娘さんを ご両親が愛情深く育てられてきた事が
最期の時を迎える 親子のご様子に反映されている様に感じます。 


穏やかで 感謝の言葉が日頃から常に 
看取る側にも看取られる側にも散りばめられている理想的な関係性で 
ご近所のご親戚の方達を含めた
永い時間を通して 積み上げられた偉大なものを感じ、
とても 感銘を受けました。