ついに検査の日。


小児脳神経内科へ10:00の予約。

前日から近づいている台風の情報をテレビで見ていると、住んでる地域に暴風警報が出ていて、
下の息子の保育園がお休みとなりました。


まだどんな検査をするのかもわからず、
きちんとこれまでの症状を話したいので、当時2歳の下の子も一緒だと、正直ゆっくり話せないので、どうしよう・・・と悩んでいました。


予定では、下の子は保育園へ。
そのまま私とみーちゃんは駅へ向かい私のお母さんと合流し、
3人で電車で病院へ行くつもりでした。

でも台風という事で、
大雨、車の運転、ヤンチャな2歳児付きという不安要素が増え

どうしよう・・・もやもやと悩んだ末、


パパも仕事を休ませて頂き、
総勢5人で病院へ向かいました。



小児脳神経内科

診察室に入るとおじいさんの先生が積み木を右手で重ねさせたり、けんけん足させたり、
もちろんみーちゃんはできない。

でもこの時はむしろみーちゃん何もできずに失敗してくれて、早くこのなぜ出来ないのか判明して欲しい気持ちが勝っていました。

私はすでにこのような行動ができないみーちゃんを見ていたので、違和感なかったのですが、
やはり先生はその時に何かを思ったのか、(おそらくMRIかCTの検査へ進もうと)
若いけどしっかりした感じの別の先生を呼び、
入院する事を私達親へ伝えてくれました。

私は入院することにさほど衝撃は受けず、
とにかくやっと病気がわかるのかも!!と安心した気持ちになっていました。


病棟へは本人以外の子供は入れないので二手に分かれ、
・私とみーちゃんは病棟へ、
・パパと弟とばぁばは、入院グッズの準備とお昼ご飯の為、一旦帰ってもらいました。


私とみーちゃんは小児内科病棟へ行き、
病棟クラークさんに説明を受けながら病室へ案内されました。

小児内科も2つの病棟があり、こちらは低年齢の病棟のようで、
まわりには赤ちゃんやみーちゃんよりも下の幼い子ばかり。

髪の毛が抜けている子たちがたくさんいました。

衝撃的でした。

この光景に胸が張り裂けそうになり、
思わず私は涙が溢れ、
入院生活や病棟の説明してくれているクラークさんを前に突然涙いっぱいになり、、
びっくりさせてしまいました。

もちろんこの時、
我が子もそうなっていくなんて考えもしていなかったです。


病気と闘っているこんな小ちゃな子たちがたくさんいる事に驚き、
そしてこのような世界があることを私はこれまで知らずにここまで生きてきたこと、
そしてその驚き以上に重い病気であろう幼い子供達がはしゃいだり、無邪気な笑顔で元気そうな姿にびっくりしました。



そしてみーちゃんは検査へ進むのですが、
まずはCT検査。

動かずじっとできないので麻酔をかける為、
お昼ご飯はなしバツレッド

緊急枠で検査を入れてもらってるのでいつ呼ばれるかわからず、
だんだんみーちゃんの機嫌も悪くなってくるむかつき

主治医は先ほどの若いけどしっかりした感じの先生。
そして小柄な可愛らしい女の先生が担当医のようで、
話しやすく、今までの症状なんかをとても熱心に聞いてくれました。

そして検査へ。

眠った状態で帰ってきたみーちゃん。

みーちゃん本人も突然、何が何だかわからない状況ですが、
それは私も同じで、
この頃の記憶も正直曖昧かもしれないです

CTの次はまた時間があき、
MRIです。

病棟を出る前に先生が薬を入れたのですが、
みーちゃんの目が一点を見つめ、体全体がガダガターとおかしくなり、痙攣を起こしました。

担当医の先生がすぐそばについていたので声をかけながらすぐにおさまり、大丈夫なようでしたが、

私は言葉も出ず、、
これからこの子がどうなっていくのか・・・
不安しかありませんでした。

普段なら今の痙攣!?なんなんですか!?と、
私は気になることには割とつっこんで聞くタイプなのですが、
今の状況が強烈すぎて、目を背けてしまっていたのかもしれません。
自分の無力さに、何もできませんでした。


そしてMRI後、
みーちゃんはまた眠ったままの状態で病室へ戻ってきました。


しばらくするとお父さんはいつ頃に戻りますかー?
検査結果がでたので、戻ってきたらまた声かけて下さいねーと言われ、

私だけでも先に聞いてても別にいいのになーと思いつつ、
わかりましたー!と気軽にこたえました。


そしてまたしばらくしたら、
お父さんは何時頃に戻りますか?とまた看護師さんが来られ、
2人揃って聞かないといけない深刻さにまだこの時の私は気づいていませんでした。
(いい加減気づけって感じです汗うさぎ)


ようやくパパが戻り、
ナースステーション奥の部屋へ入り、
パソコン画面からみーちゃんの脳の画像が出て、
頭の形だけで、

あ♡みーちゃんの頭や♡

と思ったのもつかの間、、、

さすがにこんな私みたいな素人でもわかる、
何かどでーんと白い大きな塊が頭の中にありました。


その塊のある画像が最初に目に飛び込んできて、
外来診察室に最初にいたおじいさん先生が、

「人の脳は左右対称にできています。」

とボソボソ言い出しました。

左右対称って・・・!?!?

塊に押しつぶされているみーちゃんの脳は全く左右対称ではありませんでした。

私もパパもキョトンと把握できてない状況ですが話しは進み、

「腫瘍が見つかりました。小児脳腫瘍です。」

と告げられました。


私は正直、
小児脳腫瘍・・・?
脳腫瘍って何???

ほんとにこんな感じの始まりでした。


そして小児脳神経内科の先生でしたので、
これは脳神経外科が専門になりますので、
我々ではなく、小児脳神経外科の先生からの説明がまたあります。と言われ、

その部屋を出ました。

下の子とばぁばがガラスの扉越しの病棟入り口付近にいました。

私は泣き顔を見られないよう、気づかれないよう、眠っているみーちゃんの病室へ戻りました。
(この時もまたことの重大さが私の頭のキャパオーバーで、まだばぁばと息子には知られたらあかん。など思っていたのでした。)


私はトイレへ行き、
こっそり、「脳腫瘍」と検索してしまいました。

がん・・・?

怖くなってすぐ画面を消しました。


何が何だかわからない。