アザラシ(ゴマちゃん、しろたん)大好き、ゴマちゃんパパです。


 先週3日(日)は、東京富士美術館で
開館40周年記念 THE TALE OF GENJI 源氏物語
2月24日(土)~3月24日(日)

松岡映丘 《宇治の宮の姫君たち》(右隻) 姫路市立美術館蔵

を見てきました。

 中は撮影📸禁止🚫なので、以下は、パンフレットから紹介していきます。


第1部 「源氏物語」とその時代


 こういう絵は、見たことありますね口笛 

尾形光琳 《紫式部図》 MOA美術館蔵


 ほかにも。




第2部 あらすじでたどる「源氏物語」の絵画


 パンフレットに載っている絵には、後期展示(本日3月12日から)のものもあり、これは見ていませんショボーン

 そして、タイトルのとおり、このコーナーでは、作品だけでなく、源氏物語54帖のあらすじを書いたパネルがありましたが、これを真剣に読んでいたのが失敗でした


 過去記事にも書いたとおり、源氏物語は好きなので、ついついあらすじをじっくり読んで、人物相関図なんかを見ていたら、かなり時間がかかってしまい、次の予定もあったことから、これ以後は、あまりゆっくり見られませんでした

 美術館に来たのに、文字ばかり読んでいて絵を見る時間がなくなるという間抜けな結果になりました


第3部 「源氏物語」の名品

狩野晴川院養信 《源氏物語図屏風》(左隻) 法然寺蔵


 もう、このへんは、時間がなくて、サッと見ただけでしたショボーン



第4部 近代における「源氏物語」


 この《源氏帚木》は、「雨夜の品定め」のシーンでしょうねえー

 こちらは、上村松園《紫式部之図》



土佐光起 《源氏物語図屏風》(右隻) 福岡市美術館蔵


 こちらの住吉具慶《源氏物語図屏風(若菜上・下)》は、本日12日(火)からの展示です。


 今回は、あまりじっくり見ることができなかったし

、後期に見に行きたい気もしますが、八王子は遠いしなあ




 さて、10日(日)の大河ドラマ📺「光る君へ」では、いよいよ藤原兼家(段田安則さん)一族の陰謀が成功し、花山天皇(本郷奏多さん)が退位、出家しましたグラサン

 天皇が、側近で叔父の藤原義懐(よしちか、高橋光臣さん)とギクシャクしているスキをついて、道兼(玉置玲央さん)が取り入り、「忯子(よしこ)様が成仏できるよう、出家しましょう。私も一緒に出家します。」とそそのかします。

 今回の陰謀は、4兄弟が役割分担して実行しましたが、それぞれの性格がよく出ていましたね

 道綱(上地雄輔さん)は、陰謀の恐ろしさに震えていて、やはりお人好しというか、ちょっと間抜けなキャラなんですね爆笑
 一方で長兄の道隆(井浦新さん)は、落ち着いてミッションをこなします。
 今回の主役である道兼は、ずるいというか、肝が座っています。うまく、天皇を寺に連れ出し、ミッション成功グラサン そして、天皇に「お前も出家するのだろう?」と言われると、「私は、これにて失礼しますてへぺろ」と帰ってしまいますガーン 「朕を謀ったのかムキー」と怒っても、後の祭りです
 このドラマ📺の道兼は、かなりひどいですよね 前に読んだ本では、道兼は「最後に、出家前の姿を父上に見せてきます。」と言って逃げるε=┌( ・_・)┘という話でしたから、少しは遠慮がありましたが、まあ、裏切ることには変わりないですね

 歴史の本を読むと、道兼が活躍するのは、この花山天皇をだます場面くらいですね
 長生きすれば、兄・道隆が死んだ後に天下を取れたかもしれませんが、関白を継いですぐに亡くなり、「七日関白」なんて言われていますから
 逆に言えば、「自分は三男だから、出番はない」と思っていた道長(柄本佑さん)が天下を取れたのは、2人の兄が早死にしたからですねグラサン 江戸時代の徳川吉宗と同じパターンです。

 で、皇太子の懐仁親王が即位して一条天皇となり、祖父の兼家がついに摂政になりました
 そして、この陰謀で活躍した道兼は蔵人頭に抜擢されました。蔵人頭を追われた藤原実資(ロバート秋山竜次さん)は、かなり怒ってましたねムキー
 ところで、最近は、実資が家で怒って文句を言っていると、グチを聞き飽きたらしい奥さんが「あなたは、くどい。」、「だったら、日記に書けばいいのに。」というシーンが二度ほどあり、面白かったですニヤリ
 というのも、実資の日記「小右記」は、60年にもわたりびっくり、朝廷の出来事を記録した貴重な史料で、今、当時の貴族の生活や儀式のやり方がわかるのは、実資のおかげともいえるのです。
 そして、あの奥さんは誰かと思ったら、「桐子」という役で、中島亜梨沙さんが演じていますウインク


 しかし、このドラマ📺は、源氏物語の内容そのものは出てきませんが、源氏物語を知っている人には「なるほど」と思える仕掛けがいろいろあるそうです

 たしかに、第7話で、道長たちが打毬🎠の後、雨宿りをしながら、「どんな女がいいか」を話し合っていたのは、昼と夜の違いはありますが、源氏物語の「雨夜の品定め」を想起させます。たしか、源氏物語では、光源氏や頭中将たちは、身分の高すぎる女も低すぎる女も良くないと言って、中くらいの女がいいという結論だったような気がしますえー

 そして、まひろ(紫式部、吉高由里子さん)は、道長の友である藤原公任(町田啓太さん)や藤原斉信(金田哲さん)たちが「女は家柄が大事だ」というのを立ち聞きしてしまいますが、このハプニングが起きたのも、左大臣の娘・源倫子(ともこ、黒木華さん)の唐猫😺が逃げ出して、それを追いかけたからです。猫😺が逃げて起きるハプニングを見ると、源氏物語で、女三の宮の猫😺が逃げたときに、簾が開いてしまい、柏木が女三の宮の姿を見てしまうのを思いだします。これが、柏木と女三の宮の密通💏につながり、薫の誕生、柏木の死えーん、女三の宮の出家と、悲劇につながっていくのです。

 そもそも、花山天皇に溺愛された忯子(井上咲楽さん)が女たちの嫉妬を浴びて早死にするのも、桐壺帝に溺愛された桐壺更衣が、嫉妬の渦の中で光源氏を産んで早死にしたのと似ていますえーん

 今回は、道長とまひろが廃屋で愛し合っていたようですが、それも、光源氏と夕顔の逢瀬に似ているかも。ただし、夕顔は、六条御息所の生き霊に殺されますがガーン

 今後も、源氏物語の場面とシンクロしながら、進んでいくのでしょうね。


 続きます