ホームページやブログでくせ毛のことに触れているおかげでしょうか、縮毛矯正を卒業したいというご相談をお受けします。
縮毛矯正は高温のストレートアイロンによる施術と強い薬剤が与える髪のダメージだけでなく、それ以上に、髪の生え方を無視するという悪い習慣を身につけることが問題だと思います。
長年縮毛矯正を続けてきた方達に共通して言えることは乾燥毛で髪が膨らむということです。
これを抑えるために再び矯正をし、傷んだ髪はいずれまた膨らむ。負の連鎖です。
痛んでいるから髪が乾燥し、ごわつくから髪が多いと感じ、少なくしたいと髪を梳く。すると髪はより傷みやすくなります。本来の髪の量なら受けるダメージは少なく済むものが、梳いて意図的に少なくしたために髪は切れやすく、抜けやすくなるからです。
またご自身が日常的にやられているブラッシングやストレートアイロンの使い方が梳いているのと同じ状態を作りだしているということも注意しなければいけません。髪の生え方と違う方向に流すという行為を長年に渡り繰り返すことが毛根や毛髪の負担となり、髪が切れたり抜けたりします。これが悪い習慣です。
縮毛矯正を卒業し髪の生えグセを生かしたヘアスタイルを楽しんでいるお客様がいらっしゃる一方、ご満足いただけず一度きりのご来店という方ももちろんいらっしゃいます。この違いはなんでしょうか。縮毛矯正を卒業するには『絶対やめたい』というお客様ご自身のお気持ちとショートカットに抵抗を持たないことが必要だと思います。お客様ご自身に『絶対やめたい』という気持ちがなければ悪い習慣はなくなりません。ダメならまた矯正すればいいやという気持ちでは悪い習慣はなくなりません。
ご満足いただけなかった方達に共通していることは『ショートカットに抵抗がある』とか『縛れる長さは残して欲しい』というご要望だと思います。傷んだ部分や矯正の効いた部分が残っている限り素敵なヘアスタイルは作れません。縛れる長さを残すと傷んだ部分が切れないのです。トリートメントや薬剤で一時的に回復したように見せることはできますが、根本的に解決するには一度ショートに切ってリセットすることをお勧めします。お一人おひとり異なる髪の生え方とその流れに合ったカットをします。扱い方もご説明します。
物価高騰やエネルギー費の高騰、さらにはお米や野菜まで高くなっている時代です。髪にかかるお金を節約したい、縮毛矯正にお金をかけたくないと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。『縮毛矯正卒業したい』という心の準備ができたらお気軽にご相談くださいませ。