ピアノを再開して鍵盤を見ない練習をするようになって、約1年。
始めたころは本当に目隠しをしていろんな調のお部屋を手探りでさぐって弾いているような状態だった。
そのときに感じていた鍵盤の姿は、こんな感じ。
(□□ □□□ (□□ □□□ (□□ □□□
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(上の行は黒鍵のつもり。位置合わせに難ありだが)
指が再現した鍵盤は、まるでおへそのあたりから見た鍵盤の姿だった。
まだ小さくてあまり黒鍵が見えなかったころの記憶を思い出していたのかな。
とにかく、鍵盤には一階と二階がある。ときどき一階が連続している部分、それがシドとミファ、そう思っていた。
でも、こういう鍵盤をパッと見てドがどこにあるかは、普通の人でもとてもわかりづらいと思う。
今押している音がわからなくなると、おへその前の2本黒鍵を探してやりなおすので、とにかくゆっくりゆっくり、音を確かめながら弾かないといけない。
ドレミファソのホームポジションから動かなくていい曲なら、簡単に弾けるのだが、音符が飛んでポジションが変わると、鍵盤をひとつ飛ばしだだけでも、続きの鍵盤がわからなくなって音を間違えてしまう。
これは、ちょうどコンピューターの入力のことを考えてもらうとわかりやすい。
普通は両手の人差しにポッチを感じるように五指を置いて日本語を入力しているけど、そのポジションを右か左にひとつずらして日本語入力しようとするのは無謀だ、でも、ピアノは横に長いので第2ポジション、第3ポジション、…第7ポジションまで変えてメロディーを正しく打とうとしている。
まあ、実際にはホームポジションの曲が終わったらドの下のシを人差し指で弾く(第6ポジション?)と、ドからラに上がる(第2ポジション、ハノンでおなじみ)の指感覚を覚えて、次にスケールでホームポジションと第4ポジションの連続でできるだけその指使いを覚えて使うようにするらしいのだけど。
楽譜に謎の指番号が書いてあって混乱することもあるし。(234の指の動きが速いのでわざと指定することもあるとか。いい演奏や今後の上達や指を鍛えるためにあえて変えているのかも)
それで私は結局、今この瞬間指がどこを弾いているかはわからないままに指使いを覚えることで、曲を弾いてしまっていた。
私の楽譜には、指番号のところに丸く左へ転ぶ矢印マークとか(親指を越えて低音部に行けという印)、下から右上へ転ぶ矢印マークとか(同高音部への指くぐり)、指番号の前にПとか(指を広げて1つ鍵盤をまたぐ印)、ППとか、和音の音符の間にZマークとか(オクターブの印)、とにかく自分で作った指の動きの暗号がいっぱい書き込んである。
まるで指の踊りの振り付けメモみたいに。
結局、音符が読めても、鍵盤がうまく視覚化できない状態では猫に小判。
ポジションがいくつか変わった後では、指が鍵盤の位置関係をはっきり理解できず、ファソラシドとその黒鍵をはっきりと視覚化することすら難しかったので、まず曲を階名歌唱で覚えて、音符のリズムや昇降にあわせて指番号を追いかけて弾き、それを繰り返して曲を覚えていた。
ところが、最近、あることを始めて、視覚化がなかなか進まない、その原因がわかったような気がした。
あること、それは、ハノンの階名唱を暗記して、全調で弾くこと。
いままで視覚化が進まなかったのは、鍵盤を下のほうで弾いていたせい
で、黒鍵の存在を指で認識することが少なかったせいではないか。
現に、いま、黒鍵の多い調をハノンで弾いているが、
木場の丸太乗りならぬ、木場の丸太のらずで、
必死で黒鍵を掻き分けながら弾いていると、鍵盤の姿が
(□□ □□□ (□□ □□□ (□□ □□□
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から、
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と、細長い高低差のある溝地状態に変わった。
あとはこの指の脇にそそり立つように感じる黒鍵の壁の規則性に慣れてゆけば、
鍵盤の視覚化は近い?!
でも、現在の視野は、まだ、狭くて暗い。
ちらちらと光が差し込むことがある、薄明の世界。
本日のC音の音出し:全音くらい高かった
本日のスケールアルペジオ4oct.両手下から ハ長調、イ短調
本日のハノン2oct両手下から ハ長調、イ長調、ホ長調