ご機嫌麗しゅう!
ビーツ・アップ 前田です♪
さて、先週の金曜日、わたしの愛機「iBook G4」が天に召されました。
なんとかならんか?と修理屋さんに問い合わせたところ、
「修理代と中古のねだんと変わらんですよ」
もうこんな古いのやめときなはれ~よっぽど好きやったらええけどね。
そんな回答でした。
いやあ・・・・・迷いました!
普通は、速攻買い換えると思います。
なぜ迷ったかというと、ちと事情があるんですね。
つまり、僕の持っているソフトで、チラシ作ったりする「イラストレーター、フォトショップなど」が、新しいパソコンだと使えなくなるのはほぼ分かっていたからなんです。
実はこのソフト、新品で買うと10万以上する高価なものであります。
しかし、ユーチューブ見ても「お使いのブラウザは古すぎます」っていう警告が出たり、普通にできるアップロードがまったく出来んかったりで、もはや快適な環境ではなくなってきたので、買い換えました。
で、いまだに七転八倒しておりまして、やっとこさメールも使えるようになったという有様です。
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さて、やってきたのは「Mac Book Pro」です。さすがに快適、画面も明るくて、サクサク速いです。
それはいいんですが、やはり今回思ったのは「もったいないなあ~」ということ。
職業柄、まさに「スローライフ」そのものな生活を送ってますので、私はいまだにスマホすら持っていません。
できれば買い替えなくてもいいんですが、パソコンが故障するから、しぶしぶ買い換えているという有様。
長持ちしてしまうと、メーカーも儲からんから、仕方ないとはいえますが、なんかもうしんどいなあ~って思ってしまってます。
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そんな中、ちょっとイイ「ニュース」を耳にしました。
アナログの「レコード」が売れているとのこと。
まあ、枚数にしたら知れてます。
でも、私がイイなと思ったのは、そういうニュースが「取り上げられた」という事実なんです。
もちろん、レコード会社のプレスリリースが功を奏したのもあると思いますが、マスメディアは時代に敏感。
なので、ニュースにならんような話は取り上げません。
取り上げられた = 少しばかり「そういう時代」になりつつある、ということでしょう。
では「どういう時代」なのか?
アナログレコードを買いに来ている人はこう言ってました。
わざわざレコードを出して、置いて、針を載っけて、そして、A面が終わったら裏返す。
聞き流すのではなく「音楽を聴いている」感じが、とても新鮮。
自動ではない、マニュアルな感覚が、やはり人間には必要なんだなと思いました。
対するコンピューターは、自動化がどんどん進んでます。
最近気になるのは、いっぺん調べたものが、広告でバンバン出てくるということ。
例えば私が「製麺 カッター」って検索したら、それ以後、製麺機やパスタマシンの広告が、インターネットのいたるところに出現するんですね。
自動で。
僕が何を検索したか、コンピューターに記録が残っていて、それを楽天やらヤフーが読み取って、僕向けの広告を見せるんです。
「まだ買わないんですか? こんなにたくさんいいものがありますよ~」
っていうニュアンスで、メールでも攻撃してきます。
自動で。
ユーチューブだって、一旦プレイしたら、止めるまで関連の曲を延々、かけ続けてくれます。
これも自動で。
考えるのが面倒で、衝動買いが好きな人なら、ついつい買っちゃうでしょう。
また、「何を聞きたいか?」が別にない人なら、ユーチューブの誘導するがままの音楽を聞かされてしまうでしょう。
もちろん自動で。
ひょっとしたら多数の人は、こうやって次第に「意思」まで奪われていってるのではないか・・・そう考えると本当に恐ろしい話ですね。
なので、アナログレコードの話は、ちょっと「イイ」なと、思ったわけです。
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さて、私は、前々から「貧富の差は経済だけではない」と、機会あるたびに発信してまいりました。
経済だけではない? 一体どういうことか?
つまり今後、貧富の差は、個人の精神、そして心の持ちようにすらも広がると見ています。
なぜ?
それは、日本がすでに成熟した先進国になってしまったからです。
お金をいかに使うか、何のために稼ぐか?
一部の見通しが利く人たちは、明らかに必要最小限のお金を稼いで、自分を鍛えたり、内面を磨くことにお金を使っています。
つまり「自分自身に投資」という感覚。
どんなに高級な商品を購入しても、また、どんなに最高のサービスを受けても、人間って満足しきれない部分が必ずあるものなのです。
ちょいと落ちますが、オレンジジュースなどは飲めば飲むほど、ますます欲しくなってお代わりする。そして、飲めば飲むほど、欲求不満が募ってくる。
つまり「中毒」という状態。これは幸せとは言えません(飲んでいる最中だけ幸せです)。
では、満足しきるとはどういうことなのか。
お金や時間を使った結果、自分の実力や感性が磨かれているか?
本当に満足する点は、まさに、ここじゃないかなと思うんです。
この点を絶対に外したくない人と、
そんなものはどうでもいい人と、
今後は、はっきりと別れていくような気がします。
プロアマ問わず。
ますます、面白い時代になっていきそうですね。
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音楽事務所ビーツ・アップ ケン・前田
プロデューサー/ドラム奏者・講師
HP : www.beats-up.com
E-mail : mail@beats-up.com