今日はルー・リードのニューヨークというアルバムを聴いてます

ルー・リードが’89年に出したアルバムで、僕は直後の来日公演を観にいってます

演奏そのものはなかなかよかったのですが、客がちょっと・・・

確かにルー・リードはカミュなどの文学にかなり影響されていて

一種哲学的な要素をもった曲づくりをしていたり、ゲイの間で神格化された存在だったわけで

その存在そのものがヴェルヴェット・アンダーグラウンド時代に代表されるように

コマーシャリズムの申し子だった他の多くのミュージシャンとは一線を画していました

ですが・・・所詮たかがロックです。あんなノリノリの曲、例えば5曲目のTHERE IS NO TIME

のような曲であっても席を立っているのが僕らだけなんて

やっぱりおかしいんじゃないですかね

まるで牧師の説教を聞いてる信者じゃあるまいし、そんなにかしこまって聞いて何が楽しいんでしょうか?

僕にはわかりません

ルー・リードは大好きだけど、もう二度とライブには行かないと心に誓ったのでした

でもそんなものなのかなと思い、僕はスカパーでやっていたアメリカでのライブ映像を観ましたが

やっぱり他のロックのライブと同様ノリノリでした

なんか日本人ってそういうところがよくわからない。もちろん僕も日本人ですが・・・


まぁ、それとは別に僕はこのアルバムが好きで何度も聴きました

8曲目のBUSLOAD OF FAITH などは勝手に映画の主題歌にさせてもらいました

おかげで僕の作品の中では完成度が高いと好評でした


このアルバムに限らずルー・リードの作品はどれもクールです

クールでありながら反逆者、反逆者であるからこそロックなんだぜ

って感じで、すげえかっこいい


今はこういうタイプのロックミュージシャンっているんでしょうかね?

まぁいたとしても、なかなか彼のような存在感ってでないんじゃないかな

なにがすごいってまさにその存在感です

知的でありながら曲そのものはプログレみたいに

複雑じゃなくていたってシンプル

メッセージはクールに、そしておれはただのロックミュージシャンさ

って感じのスタンス


かなり影響力がある人だと思うけど、何かの政治的活動してる

とか聞いたことないし、できればそんなことしないでほしいな


とにかく聴きかたは確かに個人の自由だけど

ただのロックミュージック

気取らずに聴いてほしいな

僕としては