また偉大な才能が一人・・・・・    R.I.P | BEAT VALLEY

また偉大な才能が一人・・・・・    R.I.P

非常にショックです。
胸が、本当に痛すぎる。
あまりにも早すぎる。

人生とはなんて儚いものなのでしょうか。
これほどの美しい楽曲を作る人の人生が、
これほどまでに早く終わるとは・・・・。
惜しすぎる。

また一人、日本が世界に誇る才能がこの世を去りました。

TECHNOやアンビエント、ELECTORONICAなど電子音楽の
分野で、非常に繊細で美しい、独自の楽曲を作り上げ、
世界でも評価の高いアーティスト、レイハラカミ

彼の名を知ったのは確か、くるりの「ばらの花」をREMIXした
あたりだったかな。
活動自体は1996年あたりからSUBLIME RECORDをベースに
作品を出していたりしてたんだけど、
一気に知名度が増したのが、この「ばらの花」だったように
思ってます。




そこからアルバム、「RED CURB」を聴き、
その音がもたらす温かみに心の琴線を動かされ、
とんでもな凄い才能だなとしみじみ実感したのを覚えてます。



日本人らしい郷愁のある、メディアに言わせると
「水彩画のような」繊細なトラック、
JAZZやTECHNOやFUSIONやAIORなど様々なジャンルを
感じさせる音。
それを表すかのように、国内だけではなく海外も含め、
多くのアーティストが彼にリスペクトを寄せ、
プロデュースやアレンジを依頼したり、コラボしたりしてます。
COLDCUTや、イアン・オブライエン、ハイラマズ、
JAZZANOVA、沖野修也などのビッグネームをはじめ、
矢野顕子、 UA、ショコラ、ASA-CHANG&巡礼、くるり、
Number Girlなどそうそうたるアーティストに支持されてたことからも
その影響の大きさが伺えます。
今回の訃報ではスターリンの遠藤ミチロウ氏までもが
その悲しみをTWITTER上で吐露してましたし・・・。

特に矢野顕子さんとはLIVEにゲスト出演したり、コラボしたりと
音楽的関係が深かったなあ。
でも矢野さんのドリーミーな声がレイハラカミのトラックには
凄くマッチしてたんですよね。



僕はトラック作り出してからも、さらにその音楽へ向かう姿勢は
影響を受けてきました。
SC-88Proをはじめ、MIDIキーボードやAKAIのサンプラーなど
非常にシンプルな機材での制作で可能性を広げていたこと。
高価な機材をたくさん使って・・・・というよりも、どちらかというと
ローファイ的とも言える作り方。
そういった部分にも刺激を受けましたね。
ソフトやハードの持つ可能性を限りなく広げるってこと。

またレイハラカミといえば、LIVEでは音楽とMCとのギャップが
ありすぎると言われるほど、MCが面白かったみたいで。
なんとゆうか、笑いのセンスにも長けてた人だったらしい。

でもこれだけの音を作る人だからこそ、そのギャップが活きるん
ですよねえ。


なんにしても40歳という若さ。
残念でなりません。

だけども、今年亡くなったNujabesもそうですが、
人の一生の意味を
レイハラカミの音楽はなにかしら示してくれてるような、
そんな気がしてなりません。


心からご冥福をお祈りいたします。