一枚のレコード .129 | BEATNIK

BEATNIK

― for no one ―


午後からちょっとしたヤボ用で出かける事になり駐車場に行くと、俺の車のボンネットに猫が乗っかって寝ていた。


この猫はこの辺りで時折見かける。
しかも、時折今日の様に俺の車に乗っかって寝ている事がある。
しかもしかも、この猫はヒトに非常に馴れている。


― …またかよ。

と思い車に近づくと、いつもなら車から下りて何処かへ行ってしまう猫が、今日に限って俺が近づいていっても、なかなか下りないで眠り続けている。


まだ時間があったので缶コーヒーを飲みながら少しの間猫を眺めていたが、一向に退く様子がない。


仕方ないのでリモコンでキーを解除すると、猫はその音で起きたが、なかなか下りようとしない。


またしても仕方ないので車に乗ろうとドアを開けて乗り込んだが、これまたなかなか猫は下りようとしない。

仕様がないのでエンジンを駆けたが、猫は運転席の俺をチラリと見ただけでやはり車から下りようとしない。


こうなってくると、いくら<自称>仏のnaoでもイライラしてくる。

といって無理矢理退かすのは本意ではない。(嘘である)


そこでバカなりに頭を使って俺はあるアイデアを思い付いた。


猫が乗っかっている所はちょうどウィンドウ・ウォッシャー液が出る所…。


ならばと、仕方なく(嘘である)俺はウォッシャー液(中身はただの水)を発射した。


すると猫はビクッと起き上がり、そそくさと何処かへと行ってしまった。


― …悪く思わないでくれたまえ。俺も約束の時間があるのだよ…。

と胸の中で猫に詫びて俺は車を出した。


この事と工事渋滞が重なり、待ち合わせ場所の喫茶店に着いたのは、約束の時間を15分過ぎた頃だった。


今日会う仲間達は、俺を含めて極悪人ばかりである。

『遅れるなんて珍しいな。』

と1人が俺に言った。


まさか猫が…と言っても信用されないので

『…スマン。向かい風が強くてさ…。』

とベタな言い訳をした俺を極悪人達は気の毒そうな目をして見ていた。


― …オマエラ、俺を1時間以上待たせた事があるのを忘れたのか?…


そんな事は口に出さずに珍しく俺はココアを注文した…。



…という訳で、長々と書いたが↓は


遅刻の思い出ブログネタ:遅刻の思い出 参加中


今日の午後…という事になる。


普段、俺は約束の時間に遅刻するという事がない。

最低でも10分前には行っている。

ま、もっとも約束そのものを忘れてしまう…という離れ業を繰り出す事が極マレにあるが…。(一枚のレコード .110参照)


― もし、僕が遅れたら
  待ってて欲しい…… 


……は?

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*IF I SHOULD FALL BEHIND