映画(洋320) ジョンレノン 失われた週末 2024年作品/ドキュメント映画 | ビート・マンのブログ

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ヨーコとの別居

73年9月から約1年半の証言
 
 
この作品はジョンレノンがオノヨーコと別居していた時期を、ヨーコに頼まれジョンと一緒にいたメイ・パンの証言をもとに制作されたドキュメント映画です。
 
 
 
本作「ジョン・レノン 失われた週末」はジョンのドキュメントだが、実際はメイ・パンのドキュメントである。
 
「失われた週末」はジョンがヨーコと別居している時期を、本人が表現した言葉です。
 
ジョンは米国でヨーコと生活していたが、国外追放の危機に直面する等、精神的には追い込まれていた。その不安定な心理状態で浮気をしたことがヨーコにバレてしまう。
 
ヨーコの決断は何と別居。しかしジョンを一人に出来ない発想から、アシスタントのメイ・パンにジョンと一緒に過ごすよう指示する。困惑するメイ・パンだが受諾。ジョンにとって奇妙な同棲生活が始まった(何しろ正妻公認)。
 
本作でヨーコは完全に悪役扱いになっている。ジョンはヨーコと一緒にいる時期に会うことが出来なかった息子・ジュリアン・レノンと会うことが出来、親子の時間を過ごすことになる。
 
またこの別居期間にビートルズ解散宣言をしたポール・マッカートニーとも和解を迎えていた(このキッカケはヨーコがポールに頼みごとをしたからだが)。
 
過去の記述でこの失われた週末期間はジョンにとって暗黒の時代と言われていた。しかしメイ・パンの証言によると、ジョンは生気を取り戻し、陰から陽へ変わってきた時期でもある(これがヨーコの作戦なら彼女も凄い女性と言える)。
 
この失われた週末期間にアルバム「マインド・ゲーム」「心の壁、愛の橋」など商業的にも成功を収めた時期でもある。
 
しかしジョンは最終的にヨーコの元に帰る。そしてヨーコと間にショーンが生まれ、子育てを理由に5年間の主夫生活が始まる。この主夫期間が生まれたのも「失われた週末」でジュリアンと過ごすことが出来たからと私は考える。
 
本作の主演はメイ・パンであり、ジョン・レノンではない。そこを間違えると期待外れになる作品です。
 
 
 
 
映画 失われた週末 2024年公開(お薦め度★★★☆☆