各人に正義が存在する
公安・別班・テントに大義が存在する
TBSで2023年7月16日より放映され、遂に9月17日に最終回を迎える。
本作は丸紅商事の誤送金問題から物語が始まる。この問題の責任を問われた乃木憂助(堺雅人)は資金回収のためバルカ共和国へ向かう。
しかし誤送金は単純なミスではなく、犯罪組織テントが関連していることが徐々に明らかとなり、日本の公安も動いていることが明かされる。
更に日本の隠密組織「別班」の存在が見え隠れし、日本の2つの組織と犯罪組織テントの攻防が物語の軸へ変わっていった。
物語は乃木憂助を軸に進展していくが、その展開が目まぐるしく動いていく。人間関係もテントのリーダーであるノーゴン・ベキ(役所広司)が乃木の実父と複雑化しており、ドラマのキャッチコピー「敵か味方か、味方か敵か」を表している。
最終回前に言えることは「各組織」が自らの正義に基づいて動いていること。
犯罪組織テントですら、テロの請け負いで得た資金はバルカ共和国の子供たちや未来のために使っていた。
正義のぶつかり合いで、完全に今までのドラマとは異なる展開の本作。
ラストの落としどころが難しい本作。一般的なドラマ(水戸黄門の正義は必ず勝つ、半沢直樹の弱者の逆転勝利)なら視聴者はラストを予測し、その期待を裏切らずに最終話を迎えるため、脳内のエクスタシーはMAXでエンディングとなる。
3つの組織が面子を保って終わることは避けて欲しいと私は期待する。
可能性は犯罪組織テントが、バルカ共和国でレアアース採掘権利を有利な立場で終える。日本の2つの組織は日本国内でテロが起きない確信をもって終える(丸紅商事に資金は戻らない)。
乃木の人間関係は最終的にどうなるのか?そこに関しては結論を観て受け入れることにします。
本日9月17日の最終回が楽しみです。
2023年の夏で最も面白いドラマと言える作品だが、完全オリジナルストーリーで制作されています。