今年は景気を考える?
では何故、無駄の発想が出てくるのか?
税収の収支を基準に考えているから。
税金の収入と支出を均衡させることが財政健全化。政府はこの考え方で無駄を判断しています。
恐らく貴方は「それ普通じゃないの?」と思うでしょう。個人の家計ならばこの発想は正解です。収入が減少したら支出を抑え、収入が増えたら「預金」や欲しかった物やサービスを購入する。
しかし政府は個人ではありません。
日本政府は日本国民の安全と安心のために支出する義務があります(経世済民)。
「世を治め、民を救う」=「経世済民」
日本国民は政府に国を治めることを承認し、選挙で票を投じます。それは国民を守ることを条件に候補者や政党を選択しているからです。
国民を守らない政府は不要なのです。
財政の話をすると「財源は何処から?」と話す人がいます。この発想が緊縮財政を容認してきました(防衛費をGDPの2%にするため、少子化だから公務員の数をもっと削減。公務員に過剰な労働を求められなければ、部活動を民間に委託など)。
政府が負債を拡大しても国家が破綻することはありません。その真実が日本国内に広まったため、財政破綻論を最近は耳にしなくなりました(若干異なる表現をするエコノミストはいまだに存在します)。
結論を述べると、政府に無駄な支出は存在しないのです(さらに財源の問題も存在しないのが現実です)。
日本人の所得を上げるにはGDPを上げるしか方法がありません。しかし日本の現状はデフレです。デフレ脱却が現在の目的であり、その政策を打ち出す政党を日本国民は支持するしかありません。
以前、(国債の発行で)破綻はしないが国民が将来返済することになると論ずる人が存在します。この意見は正しいでしょうか?と書きました。理由はあらためて書きますが、国民が将来返済する必要はありません!
今回はここまでとさせていただき、次回に書かせていただきます。
本ブログのテーマは「デフレを脱却するには」です。
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