舞台は全編日本
日本「劇場版1」と「ビデオ版1」の混成リメイク
脚本:清水崇
監督:スティーブン・サスコ
主演:サラ・ミッシェル・ゲラー(カレン)
出演:ジェイソン・ベア(タグ)
:藤貴子(佐伯伽椰子)
:尾関優哉(佐伯俊雄=呪怨くん)
佐伯母子は日本劇場版と同じ二人が出演しています
本作「呪怨(THE JUON)」は、日本版(ビデオ版1と劇場版1をミックスした)のリメイク作品で、主人公は米国人だがその他は日本人キャストで制作された。場所も日本国内で撮影され、馴染みのある間取り(劇場版とは異なる家だが)をそのまま流用している。
日本版はビデオ版2作と劇場版2作の合計4部作と言っても過言ではない流れなので、本作はビデオ版と劇場版のミックス構成となっている。
主人公・カレンは日本劇場版1の主役・奥菜恵に該当し、役柄も完全に一緒である。オープニングは外国人男性がマンションから飛び降り自殺する描写だが、これは本編後半への布石である。
物語の始まりは介護センターで勤務する洋子(真木よう子)が呪われた家で失踪する事件から始まる(日本版では存在しない描写)。洋子の代わりにカレンが選ばれて呪われた家に足を運ぶ(ここは日本劇場版と同じ)。以降は日本劇場版と同じ進行になるが、シーンの切り替えをオムニバス形式にはしていない。
上映時間99分と一般的な長さのため進行が早く、次から次へと呪いで人が死んでいく。そして後半に入りビデオ版の話が組み込まれる(ここでオープニングの自殺男性の正体が明かされる)。オープニングで自殺した外国人男性は伽椰子が恋した男性で、日本版では柳ユーレイが演じた小林俊夫に該当する。
ここからはビデオ版を軸にしながら劇場版の話を混ぜた混成形式でリメイクされ、洋子が介護センターに幽霊となり戻るシーン等のオリジナル演出が組み込まれる。
伽椰子は日本人でカレンは米国人。そのため日本劇場版のエンディングは使えないので独自のラストでエンドロールを迎える。
米国で2週連続興行収入NO1に輝いた本作。日本版同様に怖い作品であるのは保障します。ただ音響効果で脅かす作品なので、鑑賞時は5.1Chで楽しんでください。
ハリウッド版と日本版を比較するのも楽しいと思います。日本ビデオ版、劇場版を観るのも良いかもしれませんよ。
映画 呪怨(THE JUON) 2004年公開(お薦め度★★★☆☆)