映画(洋182) ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 1968年 / ゾンビの1作目 | ビート・マンのブログ

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ロメロ監督のゾンビ1作目

突然、死者が蘇ったら貴方はどうしますか?
 
原案:ジョージ・A・ロメロ
監督:ジョージ・A・ロメロ
主演:デュアン・ジョーンズ(ベン)
出演:ジュディス・オーディア(バーバラ)
   :ラッセル・ストライナー(ジョニー)
日本劇場未公開。次作「ゾンビ」が大ヒットで有名になる
 
本作「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(1968年)」は、モノクロ作品のためそれ程グロテスクに見えないが、逆に「生ける屍(次作からゾンビと呼ばれる)」は雰囲気が出ている(現在と比べるとチープなメイクだが)。
 
「バイオハザード」のように明確な理由で人がゾンビ(アンデッド)になったわけではない。そこは不明のまま始まり終了する(次作ゾンビも同様)。そして突然蘇った死体に混乱している間に自分もゾンビになってしまい、この連鎖で各地にパニックが始まる。
 
本作は墓参りに来た兄弟(バーバラとジョニー)が1体のゾンビと遭遇、ジョニーは死亡しバーバラは必死で逃げる。1軒の家を見つけ中に入るが死体だけで誰もいない。ショックで何も出来ないバーバラの前に一人の男性・ベンがこの家に逃げ込んできた。
 
次第に家の周りは多数のゾンビに包囲される。窓や扉を板で塞ぎゾンビが中に入れないようにするが、自分達も外に出れないのは明白。そこへ先にこの家に逃げ込んでいた人が現れ今後の行動を協議する。
 
ストーリーはバーバラが家に逃げ込んでから次の日を迎えるまでの1日のみ。しかしこの間に世間はゾンビでパニックを起こしており、警察や民兵などがゾンビ一掃で行動していた(頭を打ちぬくと活動停止は本作から存在する)。
 
ベンたちは家を脱出して避難する決断をするが、結果的に裏目となりベン以外は全員死亡する。警察隊が順番にゾンビを駆逐し、ベンが避難する家にもやってきた。ベンは用心しながら家の中から様子を伺うと、ゾンビと勘違いされ頭を打たれ射殺される。
 
ゾンビの不気味さが最大の特徴だが、それに直面した人間の行動が意味を持っている。何もできなる人、助けが来るまで待つこと主張する人、行動あるのみの人、冷静に人の意見を聞く人など。どれが正解かは問題ではないが、貴方ならどうするかを考えることが出来る。
 
ゾンビを駆逐する警察隊は狂気を感じる。人はここまで平気で銃を打てるのかと・・・
 
ゾンビ映画はヒューマン・ストーリーであることを再確認できる。本作を観たら次作「ゾンビ」も鑑賞しましょう。同年公開作に「猿の惑星」も存在し、意外とシリーズ1作目の当たり年なのかもしれません。
 
映画 ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 1968年公開(お薦め度★★★☆☆