映画(洋168) サイコ 1960年 / 二重人格・猟奇殺人の教科書 | ビート・マンのブログ

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サイコは教科書だ

映画宣伝も奇抜アイデアで当時話題になる
 
脚本:ジョセフ・ステファノ
監督:アルフレッド・ヒッチコック
主演:アンソニー・パーキンス(ノーマン・ベイツ)
出演:ジャネット・リー(マリオン・クレイン)
   :ヴェラ・マイルズ(ライラ・クレイン)
   :ジョン・キャヴィン(サム・ルーミス
本作を手本に殺害シーンを描く作品も多い。
 
1960年に米国で公開されたとき、映画の宣伝は「ストーリーを話さない事(文言は違うと思うが意味は同じ)」。同様のキャッチで有名なのが「シックス・センス」(1999年公開)。39年も前に同じようなキャッチを使っていた。
 
現在の映画館は途中からホールに入ることが出来ない1回鑑賞だが、昔は途中から鑑賞し、繰り返し同じ映画を観ることが出来たのをご存じだろうか(知っている人はそれなりに年をとっています)。米国では1960年に途中からの入場不可としたことで、本作「サイコ」は民衆の興味を引き大ヒットした。ヒッチコックは監督としてだけでなく、プロデューサーとしても手腕を光らせたことになる。
 
本作「サイコ」で有名なシーンはシャワールームでの刺殺演出。「キュ!キュ!キュ!」と流れる音とナイフが刺さる音は当時としてはショッキングな効果を出している。
 
最後まで二重人格がバレないように構成されており、完全にどんでん返しで観客を騙しているのも見事。
 
ストーリーは会社のお金を持ち逃げした女子社員が、逃亡先のモーテルで犯人と遭遇し殺害される(この前半がサスペンス・スリラー)。行方不明な姉を探す妹と協力する姉の恋人が、移動経路を辿りながら真実を究明する(後半はミステリー・スリラー)。
 
ラストの沼から逃走用の車が引き上げられるシーンと、ノーマンが人格を母親側に独占されるシーンは恐怖を感じ、性的興奮が原因なのも今ではよくある設定ですね。
 
本作は完全に教科書である。取り入れたり、オマージュされたりする作品なのは誰もが認めるでしょう。
 
既に観ている人が多数の作品ですが、あえて再鑑賞されては如何でしょうか。
 
映画 サイコ 1960年公開(お薦め度★★★★☆